2018年12月7日17:24
Mastercardとマイクロソフトは、デジタル認証の利便性を向上させるために戦略的な提携を締結したことを発表した。
Mastercard とマイクロソフトは緊密に協力して、必要なときにいつでも、誰でも自分のデジタル認証を安全かつ即座にでき、個人が日々使用するデバイスに自分の認証データを入力、制御、そして共有できるサービスの提供を目指す。
両社の連携により、金融サービスでは、新規の銀行口座、ローンまたは支払いサービス口座を開設するための申請者の識別プロセスの改善と迅速化が期待できる。また、商業活動では、支払い方法、デバイスまたはサービスプロバイダーに関係なく、オンラインや店頭でパーソナライズされた効率的なショッピング体験の実現を目指す。
行政サービスでは、行政機関との手続きの簡素化として、税金申告、パスポートの申請、補助金の申請を実現させたい考え。デジタルサービスでは、電子メール、ソーシャルメディア、映画/音楽ストリーミング、シェアリングサービスの合理化と使いやすさの実現を目指す。
さらに、デジタル認証に関する取り組みは、公的な証明書を持っていない10億人以上の人々のデジタル認証は、健康、金融、社会サービスへのアクセスを向上させる役割があるという。また、再利用可能な単一のデジタル認証は、小売り、銀行、行政機関、および無数の他のデジタルサービスプロバイダーと相互に作用させ、より高い統合性と少ない手間での低コストを実現するとした。そのほか、デジタル認証を統合することで、様々な詐欺や個人情報の盗難を減らすのに役立つそうだ。
今回の提携は、Microsoft Azure によって強化された新しい Mastercard サービスの基盤となり、銀行、モバイルネットワーク事業者、および行政機関との協力によって構築されていくという。