2019年1月8日8:15
ポーランドのBRAINTRIは、Bluetoothの近接認証を活用したモバイル決済スキームである「Jiffee」を展開している。同社技術について、「Singapore Fintech Festival2018」でCEOのMaciej Stępień氏に話を聞いた。
Bluetoothの近接認証による支払いを提供
――まずは、BRAINTRI様の「Jiffee」の強みについてお聞かせください。
Maciej Stępień:モバイル決済サービスを提供していますが、安価に提供できるのが特徴です。どのFinTechサービスでもアクセプトでき、リアル店舗に加え、eコマースでも支払いが可能です。5年後、10年後は、今日と違うデバイスでの支払いが求められますが、それでもタップして支払えます。
弊社は、独自のソフトウェアを構築し、金融機関に技術を提供しています。発展途上国において、自身が持っているさまざまなデバイスで決済できることを目的に作られた技術です。
――Bluetoothを活用されていますが、セキュリティ面はいかがでしょうか?
Maciej Stępień:非常にセキュアの仕組みであり、ポーランドのナショナルペイメントスキームに準拠しています。本当に短時間だけ利用可能な番号となっており、カード番号など個人情報も保護されます。利用者は、自身で登録して技術が使用できます。銀行口座や、クレジットカードを登録することも可能です。
電子チケット、アクセス制御などへの展開も可能
――具体的な提供国についてお聞かせください。
Maciej Stępień:ポーランドでサービスをローンチし、ドバイでプロジェクトをスタートしたところです。新しい技術となり、2017年9月にニューヨークのイベント「Finovate」で発表されたばかりです。また、欧州で発表し、今年の夏にプロダクトの提供までこぎ着けました。
――今後の目標についてはいかがでしょうか?
Maciej Stępień:基本的には発展途上国などにおいても、消費者が便利に使えるのが目標です。また、テクノロジーとしては現状、支払いに特化していますが、たとえば、電子チケットの発行、アクセス制御、スマートシティなど、あらゆる認証や承認システムに使えるポテンシャルはあると考えておりますので、裾野を広げていきたいです。
※取材は「Singapore Fintech Festival2018」のBRAINTRIブースにて。