2023年11月20日8:00
世界最大級のFinTechフェスティバルである「Singapore Fintech Festival(シンガポール フィンテック フェスティバル)2023」(主催:MAS 〈Monetary Authority of Singapore〉 / ELEVANDI〈エレバンディ〉/Constellar〈コンステラー〉)(以下、SFF2023)が2023年11月15日~17日まで開催された。
国際ブランドのイノベーション、SMBCやMUFGも出展
決済端末やCOTSソリューションも
会期中にはさまざまなプレイヤーの展示が行われた。筆者は同フェスティバルに2018年から足を運んでいるが、今年は特に日本から足を運ぶ人が多く感じた。東南アジアの企業へのインベスト(投資)に加え、QRコード決済などが伸長する東南アジアのビジネスの調査やパートナー選定などで足を運ぶ決済プレイヤーの姿も目立った。
また、カンファレンスには、800名以上のスピーカーが参加。8つのテーマをカバーする300時間以上のコンテンツでの講演が行われた。
ペイメントナビ編集部はSFF2023の決済関連のブースを中心にまわり、話を聞いた。取材の様子は後日取り上げる予定だが、ここでは会場内の注目サービスやソリューションについて紹介する。
シンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore:ABS)は、2017年からモバイルを活用したPeer to Peerの送金サービス「PayNow」を展開している。PayNowは主要な金融機関が参加しており、24時間365日送金が可能で、手数料も無料だ。11月17日にはPayNowとマレーシアの「DuitNow」間のリアルタイム決済システム連携を開始すると発表している。
NETSは、3つの銀行が株主となって運営された企業だが、MASが主導するシンガポールの統一QRコード「SGQR(Singapore Quick Response Code)」をサポートするとともに、「SGQR+」の概念実証(PoC)にも参画している。利用者は NETS の参加加盟店で、国内外のさまざまな決済スキームを利用して支払い可能だ。同社では、Singapore Fintech Festival2023用のNETSプリペイドカードを配布する企画も実施した。
Liquidグループは、QRコード決済「LiquidPay」をシンガポール国内の市場で展開すると同時に「XNAP」というクロスボーダー決済のプラットフォームも手掛けている。同社 のクロスボーダー決済ネットワークは、異なる国のQRコード決済のイシュア(カード発行会社)とアクワイアラ(加盟店開拓会社)をマルチで接続する仕組みだ。同社では、「SGQR+」のPoCにも参画している。
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