2010年10月25日8:34
「ポイントサービスの現在」~「丸の内カード」(1)
丸の内・有楽町エリア約450店舗で利用できる「丸の内カード」
ポイントカードの発行により会員数が大幅に拡大
三菱地所ビルマネジメントは丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾなどの複合施設や路面店など、丸の内・有楽町エリア約450店舗で利用できる共通カード「丸の内カード」、三菱UFJニコスとの提携カード「丸の内カードDC」を発行している。ワーカーが中心の丸の内という街のファン層を広げるカードとして、取り組みを強化している。
会員数は約13万5,000人
全売上の約18%がカード会員
三菱地所ビルマネジメントが発行する「丸の内カード」「丸の内カードDC」。2002年9月に「丸ビル」のオープンに合わせ150店舗で利用を開始したが、その後、「新丸ビル」、「丸の内オアゾ」、「東京ビル トキア」、「丸の内ブリックスクエア」など、新たにオープンした商業施設に拡大。さらに09年9月からは丸の内仲通りの「三菱ビル」「新東京ビル」などの路面店、約70店舗でも利用できるようになり、現在の加盟店数は約450店舗まで増えている。
02年9月の発行当初は、三菱UFJニコス、ジェーシービーとの提携クレジットカードのみでスタート。途中からソニーファイナンス発行のクレジットカードが加わった。ただ、クレジットカードのみの会員組織では入会時のハードルが高くなり、「1万人強の会員数で、売上に対する会員の利用率も1%と低かったため、マーケティングへの活用ができませんでした」と三菱地所ビルマネジメント 副主事 井上明日香氏は振り返る。
そこで06年10月にポイント機能のみのカード導入を決断。そこから4年が経過したが、当初1万人だった会員は13万5,000人を数えるまでとなった。「懸案だった利用率についても4月から9月までの半年間で加盟店舗の全売上の約18%まで達しており、マーケティングに有効活用できる母数に育ってきました」と井上氏も笑顔を見せる。提携クレジットカードは三菱UFJニコスの発行する「丸の内カードDC」(ブランドはVisaかMasterCard)のみとなっており、会員数も2万5,000~6,000人に達している。