2019年4月17日7:30
マクニカネットワークスは、決済代行会社のSBペイメントサービス(SBPS)へ、販売代理を行う企業向けソフトウェア開発プラットフォーム「GitHub Enterprise」を提供したと発表した。
SBPSは、新しい決済手段やサービスが登場するといち早く対応できるよう、開発の内製化を進めているが、多数の開発プロジェクトが並行して走る中で、階層やリポジトリを組成するルールがプロジェクトごとに異なっていたため、さまざまな場所にソースコードやドキュメントが散在している状態だったそうだ。また、マージ作業の負担から、ブランチを切らず開発を進める傾向があり、バージョンの管理作業を人がチェックしながらソースコードに反映しなければならず、効率が悪い運用となっていた。
そこでソフトウェア開発環境を変えるためGitを導入することになり、導入や運用などの人的コストがかからないことを意識して製品の選定を進めた。また同社は金融系企業としてクラウド側へソースコードを預けることに抵抗が強かったため、自社内にサーバを用意し社内でソースコードを管理できるGitHub Enterpriseの導入を決定した。
同社ではGitHub Enterpriseを導入したことで、他人のリポジトリに対してPull Requestを送ることやコンフリクトのマージ処理が容易になったという。また、ブラウザのソースコードをクリックするだけでビューワー上に可視化したり、ソースコードにコメントを挿入したりすることもできるので、共有がしやすくなった。さらに、他メンバーのソースコードを見る機会が増え、疑問や意見などを言い合えるコミュニケーションが活発化し、自身では気づかなかったバグや誤りを修正する機会が増え、ソースコードの品質も向上するという効果も得られたそうだ。