2010年11月02日8:28
「注目のペイメントビジネス」~髙島屋(1)
従来の商品券にはない新しいギフトを開拓
券面のデザインや金額を自由に設定できるタカシマヤギフトカード
「ありがとう」や「おめでとう」の気持ちをコンパクトなカードで贈る!髙島屋の「タカシマヤギフトカード(TAKASHIMAYA GIFT CARD)」は好きな金額を設定して贈ることができる、サーバ管理型のプラスチックギフトカードである。同社では従来の商品券にはない新しいギフトを開拓できる商品として、販売を強化している。
贈呈用として販売を強化
昨年は売上が2倍にアップ
髙島屋では2007年4月、新宿店のオープンに合わせてタカシマヤギフトカードの導入を開始した。スタート当初の券面は赤・ピンク・シックなグレーをデザインした【ミリオン】ローズタイプ3種類。その後、徐々に券面のラインアップを増やしている。
同社はギフトに強い百貨店であり、全国の各百貨店の中でも紙製の商品券の売上はトップクラスだ。しかし、そんな同社でも紙の商品券の売り上げ低下は顕著になっているという。
その点、タカシマヤギフトカードに関しては、「まだまだギフト券全体の売上からすると3.3%程度ですが、昨年は売上が2倍にアップしました。今年はさらに売上に占める比率が高まっています」と髙島屋 MD本部 ギフト・サービスプランニング室 室長 片岡不二恵氏は自信を見せる。
入金額を自由に設定でき、券面を自由にアレンジできるサーバ管理型のプラスチックギフトカードの特徴は紙の商品券にはなかったもの。同社では、「紙の商品券の置き換えではなく、新しい需要の開拓を目指したカード」(片岡氏)と位置付け、販売を強化している。
現在、同社が発行するタカシマヤギフトカードは前述の【ミリオン】ローズタイプをはじめ、【アイテム】タイプ、【オーダー】タイプ、【メッセージ】タイプがある。基本的にタカシマヤギフトカードは使いきりとなっており、リチャージはできない。同社ではあくまでも贈呈用としての販売を想定している。