2019年9月4日7:00
Bank of Ayudhya Public Company Limited(本社:タイ/バンコク、アユタヤ銀行)と三菱UFJニコスはこのほど、タイ中央銀行主導の送金・QRコード決済サービス「PromptPay(プロンプトペイ)」の日本での取り扱いで合意、ディスカウントストア「多慶屋」に2019年8月1日に試行導入したと発表した。
「プロンプトペイ」は、タイ中央銀行が主導して推進しているタイ国内金融機関横断のモバイル決済サービスとなる。利用者はモバイルバンキングアプリを使って加盟店のQRコードをスキャンすることで支払うことが可能な仕様となる。
同サービスは2017年1月のサービス開始し、タイ国内の登録者数は約4,850万人(タイ人口の約7割)、契約店数は約400万店(いずれも2019年7月時点)に及ぶ。両社は今回、年々増加するタイからの訪日観光客の利便性向上を目的に、日本でも「プロンプトペイ」が利用できるよう、試行導入を決めたという。なお、日本国内での同サービスの取り扱いは初めてとなる。
具体的に「プロンプトペイ」導入店舗では、お店のタブレットに専用のアプリケーションをインストールすることで取り扱い可能となる。決済時には、店員が売上金額を日本円で入力し、生成されたQRコードを利用者がスマートフォンなどで読み取る仕組みだ。
試行導入する「多慶屋」は、上野で食料品や化粧品、家電などを低価格で取り揃えるディスカウントストアで、タイ語のチラシや翻訳機による接客などの訪日外国人向けサービスを提供している。
なお、アユタヤ銀行、および多慶屋ではそれぞれ、「プロンプトペイ」の利用促進キャンペーンを9月1日から12月31日まで実施している。利用者は多慶屋での決済時に「プロンプトペイ」で支払うと、その場で5%の割引を多慶屋から受けられる(買い上げ金額5,000円以上が対象)。また、同サービスをアユタヤ銀行のモバイルバンキングアプリで利用する場合は、割引後の支払い金額の5%分が同行から後日キャッシュバックされる。