2010年11月09日10:47
日本電気(NEC)は11月8日、電気自動車(EV)向け充電インフラの広域展開を実現するために、EV用急速充電器(急速充電器)とクラウドサービスを統合したクラウド型充電システムを開発したと発表した。同システムは急速充電器にFeliCaマルチサービスリーダライタシステムを搭載し、NECが提供しているクラウド型の電子マネー基盤を活用することで、多様な電子マネー決済機能を提供するという。また、事業者が料金メニューの設定をクラウドと連携して行う機能も用意している。
さらに、急速充電器の運用保守機能をクラウドと連携することで、事業者が操作状況や障害情報を収集・管理できるとともに、充電器のソフトウェア更新なども行える機能を提供する。急速充電器が使用する電力を、クラウドなどから柔軟に制御する機能も搭載。
同システムの一部は、総務省「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の成果を活用しており、NECでは上記事業を通して、急速充電器とクラウド間などの通信インタフェースの国際標準化を目指す。