2019年11月27日18:30
トヨタ自動車（トヨタ）と西日本鉄道（西鉄）は、交通および店舗・イベント情報のサービサー各社と協力し、トヨタが開発したスマートフォン向けマルチモーダルモビリティサービス「my route（マイルート）」を、2019年11月28日より福岡市・北九州市で本格実施する。また、九州旅客鉄道（JR九州）が新たに参画する。
トヨタと西鉄は、2018年11月1日より福岡市で「my route」の実証実験を実施しており、同サービスの実用性の検証と機能改善を行ってきた。実証期間の1年間で約3万件のアプリダウンロード数に加え、利用後アンケートでは、約8割のユーザーが「満足」と回答している。そのため、実証を行った福岡市に加えて、北九州市にもサービス提供エリアを拡大し、本格実施に至った。
本格実施に伴い、TOYOTA Wallet対応（iOS版、Android版は2020年春頃の対応予定）による電子決済手段の拡充、TOYOTA SHARE対応によるトヨタのカーシェアサービスの提供、従来の日本語・英語に加えて中国語（繁体字・簡体字）・韓国語に対応を予定している。
福岡市では、これまで販売していた西鉄バス・西鉄電車のフリー乗車券に加えて、福岡市・西鉄・JR九州・昭和自動車が共同で提供する訪日外国人専用1日フリー乗車券「FUKUOKA TOURIST CITY PASS」をデジタル化し、「my route」内で販売予定だ。
北九州市では、西鉄バスフリー乗車券（路線バスのみ）の販売を開始し、これまでのJapanTaxiとの連携に加えて、2020年春頃には第一交通産業のタクシー配車予約サービス「モタク」とも連携を予定している。
さらに、福岡市に加えて北九州市と連携し、地元の観光スポット情報の提供など、移動したくなるきっかけづくりに取り組んでいきたいとしている。
また、九州新幹線や全国の高速バスと連携することで、域内のモビリティサービスに加え、福岡市・北九州市を目的地・出発地とした長距離移動もサポートする。具体的には、列車のきっぷをインターネットで予約できるサービス「JR九州インターネット列車予約」（2020年1月頃予定）、京王電鉄バスが提供する高速バス予約サービス「ハイウェイバスドットコム」との連携を予定しており、順次サービスを拡充していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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