2020年6月2日8:00
カンムは、専用アプリから登録してお金をチャージするとVisaカードとして支払いができるブランドプリペイドカード「バンドルカード」を展開している。最短1分で発行でき、チャージ式で利用金額が把握できることが支持され、アプリのダウンロード数が伸びているという。利用者は、スマートフォンアプリに表示してネットショッピングで使える「バーチャルカード」のほか、世界のVisa加盟店で利用できるプラスチック製カードの「リアル」「リアル+(プラス)」が発行可能だ。

オンライン課金・決済や日常使いが利用の中心
3年間で売上高3,592.16%を達成
――まずは、バンドルカードのこれまでの発行状況についてお聞かせください。また、特に利用の多い加盟店はございますか?
カンム:2020年4月時点で220万DL(ダウンロード)に到達しました。加盟店については、金額や回数、また時期によって異なるため一概には言えませんが、上位はGoogle Play・Amazon・iTunesなどのオンライン課金・決済や、コンビニエンスストア・ドラッグストアなどの日常的なお買い物先です。最近では、動画配信サービス主催者への「投げ銭」課金も目立ってきています。年代は、20-30代の若手社会人世代、次いで学生世代の方々に多くご利用いただいております。
――これまでの取り組みの成果は感じられていますか。
カンム:「バンドルカード」は、2016年9月のサービス開始から着実に利用者層を広げ、直近の1年間で累積ダウンロード数は2倍(2019年1月 100万DL→2020年1月 200万DL)となりました。この間、ユーザーの皆さまからは「チャージ式のため使いすぎることがない」「(通販の際に)コンビニなどでの支払いは手数料が余計にかかってしまうが、クレジットカードと同様に支払えるバンドルカードは便利で他人に勧めたい」などの評価をいただきました。
ダウンロードから最速1分で利用できる迅速性と、年齢にしばられず誰でもつくれる利便性、そして事前チャージ式のため金銭管理がしやすい安心感が、幅広い支持を集めています。ユーザー数の拡大に伴い事業も順調に成長し、2016年度から2018年度の3年間で売上高3,592.16%を達成しております。
――タレントのベッキーさんを起用したテレビCMも放映されましたが、認知度は高まりましたか?
カンム:はい。放映前にはリーチしきれていなかった主婦層や中高年などに、広くサービス名(アプリ名)を認知していただけたと考えています。
「リアル+カード」で上限額アップや海外利用が可能に
表面にカード番号がないカードも発行
――2018年4月から「アプリインストールからおかねが手に入るまで“最速180秒”」を売りにした後払いサービスの「ポチっとチャージ」を展開されていますが、利用者の未収の状況はいかがですか?
カンム:お支払いに関しては(後払いサービスを提供する)Ga
――プラスチックカード発行の理由と現在までの状況についてお聞かせください。
カンム:実店舗での利用ニーズに応えるため、プラスチックカード(リアルカード)自体は2016年のサービスイン当初から提供してまいりました。さらに上限額アップや海外店舗利用など対応範囲を広げた「リアル+(プラス)カード」も2017年より開始、好評を得ています。バーチャルカードのみのユーザーに比べて決済額・定着率ともに高い傾向にあります。

――2019年5月より「表側にカード番号のないVisaカード」を発行されましたが、その経緯についてお聞かせください。
カンム:マーケティング観点からは、SNSでの券面画像シェアを促すキャンペーンを行うことでユーザーエンゲージメントの活性化を図っており、気軽に画像アップロードしやすくなるようカード番号は裏面に移動させました。デザイン観点では「日常に寄り添うカード」としてのストーリーを既存券面よりも際立たせるため、すっきり・気軽・さりげないを意識しています。