3ブランドから選択可能な「楽天銀行デビットカード」の取り組み状況は?

2020年6月25日8:00

楽天銀行は、これまでVisa、JCBと提携して「楽天銀行デビットカード」を発行してきたが、2020年5月11日から、新たに「楽天銀行デビットカード(Mastercard)」の発行を開始した。これにより、国際3ブランドのデビットカードが揃うこととなった。今回は、楽天銀行にブランドデビット発行の状況と成果について説明してもらった。

Mastercard対応で利用者の選択肢が広がる

――まずは、デビットカード発行から現在までの成果についてお聞かせください。
楽天銀行:3ブランド(Visa,JCB,Mastercard)が揃ったことで、お客様にとってクレジットカードのように、選択できる幅が広がり、ご利用いただける環境が整いました。デビットカードの認知向上が図れるようになってきています。

――5月11日からのMastercardブランド発行の経緯についてはいかがでしょうか?
楽天銀行:3ブランドを展開するために、今回Mastercardの発行を開始しました。ラインナップを追加することで、お客様の選択幅を広げることを目的としています。お客様にとってより選びやすい環境が整い、楽天銀行をさらに便利に利用いただけるようになりました。

「楽天銀行デビットカード(Mastercard)」

――現状、特に利用の多い加盟店はございますか?また、海外での利用状況についてお聞かせください。
楽天銀行:店舗数の多い、コンビニでの利用(普段利用)が多いです。非対面利用も増加傾向です。

海外での対面取引だけでなく、非対面取引で海外ECサイト等の利用が増加しております。

――利用者の年代など属性データはいかがでしょうか?
楽天銀行:利用者の属性データは開示していませんので回答は控えさせていただきますが、クレジットカードが保有できない若年層(16歳以上)でも保有できることがデビットカードの特徴の1つで、お客様よりご支持いただいています。

――海外での預金引き出しなどの利用についてご説明ください。
楽天銀行:海外での現地通貨引き出しサービスは、Visa、JCB、Mastercard、全てのブランドが対応しており、世界中の提携ATMにて現地通貨を引き出すことが可能です。海外旅行の際に空港で両替を行う必要もなく、渡航先で各ブランドのアクセプタンスマークがあるATMで現地通貨の引き出しサービスが利用できます。
※各種デビットカードでの現地通貨引き出しサービスは、下記指定のアクセプタンスマークがあるATMにて利用が可能
Mastercardデビット(Mastercard、Cirrus、Maestro)
JCBデビット(JCB)、Visaデビット(Visa、またはPLUS)

「楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)」

EMVコンタクトレスにも対応

――楽天銀行様では「ハッピープログラム」を展開されていますが、シナジー効果についてはいかがでしょうか?
楽天銀行:デビットカードはハッピープログラムの対象サービスではございませんが、ハッピープログラムで貯まった楽天ポイントをデビットカードのお支払いに充当することができます。また、デビットカードご利用代金の1%を楽天ポイントで還元しており、還元サービスの認知が向上しています。

――稼働率アップに向けてのお取り組みについてご紹介ください。
楽天銀行:お客様に継続的にご利用いただくために、新規入会時の施策や、利用回数増加施策等を行っています。一例として、指定のデビットカードに新規でお申込いただき、エントリーの上5,000円以上のお支払いで、1,000円プレゼントのプログラムを常時実施しております。

――EMVコンタクトレス(タッチ決済,TypeA/B)の対応状況はいかがでしょうか?
楽天銀行:対応しているデビットカードは、楽天銀行デビットカード(JCB、Mastercard)、楽天銀行パンダデビットカード(JCB)、楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa)、楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)、楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)になります。利用可能な場所が広がりつつあり、コンビニ等での利用は増加傾向です。

「楽天銀行パンダデビットカード(JCB)」

――利用者に取引状況を配信する機能の利用者の反響についてご説明ください。
楽天銀行:デビットカードの利用毎にメールでは通知をしていますが、APPプッシュでの通知は行っていません。ただ、キャンペーン等のプッシュ通知(告知)は行っており、キャンペーンエントリー等は高い反応をいただいています。

「楽天銀行デビットカード(JCB)」

国内インフラ特有の課題の状況は?認知度向上を継続して図る

――オフライン加盟店等、デビットカード特有のインフラの問題発生の現状については解消されておりますか?
楽天銀行:加盟店のインフラ部分による問題(実額オーソリが飛ばない)については、継続的に各ブランドと協議を図っています。

――貴社は国内でも早くブランドデビットを展開されてきましたが、現状のサービスの認知度についてお聞かせ下さい。
楽天銀行:クレジットカードと比べ、まだまだデビットカードの認知は低いと認識しており、継続的に「デビットとは何か?」を丁寧に案内していく必要があります。各ブランドと連携し、認知向上を継続的に図ってまいります。

―最後に、今後の目標はいかがでしょうか?
楽天銀行:デビットカードについて、引き続き認知向上を図り、より便利により安心に利用いただくことを目指し、機能拡充やサービス改善を行ってまいります。

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