2020年7月8日9:00
19億ユーロ(約2,300億円)という所在不明金が発覚したオンライン決済会社のワイヤーカードが6月25日、破綻手続きを申請した。19億ユーロは、バランスシートの4分の1に相当する金額だ。
結局、架空のものだったということがわかり、マークス・ブラウンCEOは市場捜査の疑いで逮捕された。そしてワイヤーカードは債務超過となって破綻したのである。
これだけの大金が突如として消えた、というミステリー。監査を担当していたEYに疑惑の眼差しが向けられるのは当然のことだろう。なぜ見つけられなかったのか。