2010年12月3日9:00
ロシア政府は長年懸案となっていた電子決済法を2010年11月12日に承認した。電子決済法には当然、電子マネーも含まれる。
2009年のロシアにおける電子決済市場は400億ルーブル(約13.3億ドル)だった。露電子マネー協会によると、これが2010年には40%伸びると予測している。
この規制によって、電子マネー発行者のヤンデックス(Yandex.Dengi)やWebマネー(Web Money:日本のWebマネーではない)は中央銀行からライセンスを取得しなければならなくなる。
資格は、資本金が1,800万ルーブル(約60万ドル)。これは既存の電子マネープレイヤーにとって問題ないハードル。新規参入社には少しキツいかもしれない。
ニューペイメントの進展により、世界中の国々は新たな決済に対する法規制の見直しを迫られている。
ロシアの電子決済法にはだれがかかわっていたか。じつは、あのプーチン首相。先進的な面もあるのだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。