EGGS ‘N THINGS JAPAN、アフターコロナ時代の飲食店DX推進を支援する「AIアバターレジ」の強みとは?

2020年7月28日8:10

事前注文、テーブルオーダー、カスタマートラッキングサービスも販売へ

EGGS ‘N THINGS JAPAN(以下、エッグスンシングス)は、2020年7月27日に記者説明会を開催し、同社店舗でテスト導入中の「事前注文システム」、「テーブル オーダーシステム」「カスタマートラッキングサービス」を他店舗にも展開していくと発表した。また、10月に実証実験予定の対話エンジンを搭載した「AIアバターレジ」の概要について紹介した。

左からレター 代表 久木田敬志氏、エッグスンシングス代表 松田公太氏、ウェルヴィルCTO 樽井俊行氏

個々の利用者に価値を提供できるITサービスを目指す
非接触型のサービス提供でコロナ禍に対応

外食産業のように不動産を賃貸してビジネスを展開している企業は、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大の影響により、大幅に売り上げが落ちている。実際、エッグスンシングスでも4、5月は売り上げが前年比9割下がった。6月に入り持ち直したものの、売り上げは4割減まで下がっている。7月は感染者数が増加によって厳しい状況が続き、「出口が見えないが続いています」と松田氏は話す。今後は新型コロナウィルスのワクチン開発が急がれるが、仮にワクチンが開発されても、企業のテレワーク推進などにより、「売り上げは過去と比較して70~80%」になる可能性もあるとエッグスンシングス代表 松田公太氏は説明する。これは、イートイン型の飲食店にとって非常に厳しい数字だ。デリバリーへの取り組みにより売り上げを90%まで高めたとしても、店舗にとっての採算は厳しい状態が続くとした。

外食産業でのDX推進の重要性について述べる松田氏

今後は、“新しい生活様式”に即した接客を行うことで、利用者に安心・安全なサービスを提供できる環境の構築が必要だという。食のホスピタリティの実現、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進化を早急に実現させていかないと、「外食産業では倒産、休業が続いていく」と松田氏は指摘する。店舗の生産性の向上に向けて、ITとAIの活用に着手する企業も多い。飲食店は、店舗でリアルな食体験を通じた豊かさを味わえる強みもあるため、Eggs’n Things・Eggs’n Things Coffee各店舗で手掛けるITの仕組みを他店舗でも使えるようにしていきたいとした。

店舗におけるホスピタリティのDXは、利用者一人一人に対する価値を高める「Customer Along Service(CAS)」というコンセプトを掲げている。個々の消費者に合った趣味・嗜好を把握したサービスを実現し、コロナ禍に対応した非接触での環境提供、スマートオーダー、決済処理を実現させる。松田氏は「我々が提案しているサービスはすべて非接触型です」と話す。また、作業をITに任せるとともに、オペレーションを効率化し、空いた時間をホスピタリティに専念できる環境を実現させる。さらに、タギングの技術を活用し、飲食業以外と連携することで、互いに利用者を獲得し、ロイヤリティを高めていけるとした。

 

テーブルオーダーは月間約250時間を削減
来店客の4分の1が利用

現在、CASでは「事前注文システム」「テーブルオーダーシステム」「カスタマートラッキングシステム」の3つを稼働させている。Eggs’n Things・Eggs’n Things Coffeeに加え、チョップドサラダ&ブリートの専門店「CHOPPED SALAD DAYS」でも技術を活用している。

事前注文システムは、利用者がオンラインで時間指定・注文・決済し、店舗でテイクアウトができるシステムだ。 店舗側もレジ作業がなくなり、調理タイミングを可視化できる。店舗オペレーションを円滑にし、 ピーク時には受注数の調整をかけることが可能だ。

テーブルオーダーシステムは、店舗に入店後、テーブル上にあるQRコードからメニューを読み取りオンライン上で注文・決済できるシステムだ。どのテーブルからオーダーされたかを把握できる。これにより、店員と利用者との接触機会は「料理提供時」のみとなる。店舗の省人化や席回転率向上にも寄与できる。実際、実証実験で見えてきた成果として、テーブルオーダーでは注文・会計に費やしていた月間約250時間を削減。また、来店客の4分の1の利用者が使用するという効果を得た。

カスタマートラッキングは客席位置を店側が把握可能
AIアバターは①アバター②決済③AI対話機能で構成

事前注文システムとテーブルオーダーシステムは他企業でも参入が目立つが、カスタマートラッキングシステムは同社独自の特徴のあるシステムであるとした。

来店した利用者の行動を確認することができるコイン状の端末を渡すことで、どのテーブルに座っているかを従業員が店舗のタブレット上で把握することができる。利用者は座席に座ったまま、バザーなどを利用して商品を取りに行く行為が不要なため、スマートな配膳を実現するそうだ。店舗にとっては、利用者の動きを確認でき、さまざまな情報をデータとして蓄積可能だ。

AIアバターレジは、来店した利用者が、店員の代わりにモニターに映っているアバターと会話をすることで、タッチパネル操作の必要なく、完全非接触で料理を注文することが可能だ。同サービスは、ウェルヴィルが開発した対話エンジンを搭載。利用者が発言したシナリオの回答通りでない内容も理解して応答し、注文に至るまで会話のみで誘導することができる。また、 店舗スタッフがAIアバターに対して話しかけることで、 店舗ごとに異なる応対を学習させることが可能だ。将来的には、スーパーの無人レジのように、自動支払い機能も搭載する予定。これにより、店舗と利用者との距離を保ち、双方にとって安全・安心なシステムを実現させるとした。

なお、ウェルヴィルCTO 樽井俊行氏によると、AIアバターは、①アバター、②決済、③AI対話機能の3つで構成される。決済に関しては言葉からリアルタイムで注文金額を計算しているのが特徴で、それをAI対話機能でコントロールしている。AI対話機能ではAIが目的に応じて人間との会話をリードすることで会話の目的を達成させている。アバターによる対話に加え、画面の映像で表示することで、わかりやすく利用者とのコミュニケーションを実現するそうだ。また、曖昧な発話を正しい言葉に置き換えて、説明できることも特徴だ。さらに、メニューと数量をすべて記憶して、注文を確認できるとしている。

サトーが支援するカスタマートラッキングシステムの技術の概要は?
飲食店以外の業態も含めDX推進を支援

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