JSOCセキュリティ運用監視サービスでシスコIPSデータ転送10Gbpsに対応(ラック)

2011年8月24日12:00

ラックは、同社のセキュリティ監視センターJSOC(ジェイソック)が提供するセキュリティ監視サービス「マネージド・セキュリティ・サービス(MSS)」に、シスコシステムズ(シスコ)のIPSデータ転送10Gbps対応のCisco ASA 5585-X 適応型セキュリティ アプライアンス(ASA5585-X)に対応したサービス拡張を追加し、8月より提供を開始すると発表した。

近年は、サイバー攻撃により、顧客情報やクレジットカード番号、企業機密/ノウハウなどの情報流出が社会問題となっているが、外部からの攻撃の発見と内部からの情報流出防止を目的として、ネットワークの出入り口を見張るためのセキュリティ監視サービスへの関心が高まっている。

ASA5585-Xは、クラウドコンピューティングの台頭や、スマートフォンなどの新しいIT機器の増加に伴い、急激に大容量ネットワークへの対応要求が高まっていることへのセキュリティ対策として、ファイアウォール(FW)、侵入遮断装置(IPS)の性能を飛躍的に高めたセキュリティ機器である。最大パフォーマンスは、FWデータ転送40Gbps、IPSデータ転送10Gbpsという大容量に対応しており、通信キャリアやデータセンタ、大規模オフィス、さらにはインターネットで電子商取引を行う企業まで対応するスケーラビリティと、ビジネスの成長に柔軟に対応可能な拡張機能を提供する。また、同製品は小型でかつ低消費電力なため、電力と空調のコスト削減、ランニングコストの大幅な削減にも貢献できるという。

ラックは、ASA5585-Xの性能検証と運用監視検証を終えたことにより、同製品に対応するセキュリティ運用監視サービス「JSOC MSS」の対応機種としてラインナップ。ASA5585-Xが提供するデータ処理能力を最大限に活用し、大量のネットワークトラフィック環境においても、ハッカーによる不正な攻撃を発見・防御するセキュリティ運用監視サービスを提供する。また、日本固有の攻撃への対応には、ラックが独自開発した攻撃検知プログラムJSIG(ジェイシグ)をASA5585-Xに適用する。

シスコのASA5585-XとラックJSOC MSSを組み合わせた同サービスは、国内で3社の導入が進んでいるという。

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