2021年1月20日18:43
阪神電気鉄道は、ビットキーと協業し、阪神甲子園球場において同社関係者を対象に顔認証による入場管理の実証実験を実施すると発表した。
阪神甲子園球場では、非接触での入場認証を実現するために、2020年度からチケットに印字されたQRコードを人が端末で読み取る認証方式を導入しているが、同実証実験はこの非接触化への取り組みをさらに推し進めるとともに、将来の新しいスタジアムのあり方を検討することを目的として実施するそうだ。具体的には、顔認証技術を入場管理に活用することにより、入場認証プロセスがより簡素化されることで、待ち時間が軽減されるなど、より快適に球場に入退場できると見込んでいる。
ビットキーは、さまざまなものをつなぐことに強みを持ち、自律分散型のデジタルコネクトプラットフォーム「bitkey platform」等を独自開発している。同プラットフォームを基盤にさまざまな機能を拡張していくことができれば、入場管理に加え、顔認証による決済や、社内データと顔認証データを掛け合わせた高精度なデジタルマーケティングなど、「顔パス」「手ぶら」「個々の顧客に最適化された情報受信」などの新しい球場体験の実現が期待されるとしている。
なお、今回の実証実験は、同社関係者を対象とした基礎的な内容のものであるという。同実証実験の結果を踏まえて、今後さらに実証実験の規模・内容を拡大するなどして、実用化の可能性を検討するそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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