2021年4月12日18:57
SBI FinTech Solutionsは、国内最大規模の診療データベースを保有するメディカル・データ・ビジョン(MDV)と、医療機関向けの金融関連サービスを中心とした業務提携契約を締結したと発表した。
MDVは、病院、クリニック、介護施設等をはじめとする、医療・健康情報の一元化を行うことで、患者が自身の診療履歴や健康状態を管理・閲覧できる環境の創出、また、データ分析によりさらなる医療の質向上に貢献できると考えており、病院や健康保険組合等からの診療データと、医療ビッグデータの利活用に関する豊富な経験と深い知見を有している。
一方、同社は、25年以上にわたり手掛けてきたEC・実店舗向けの決済サービスをはじめ、世界220の国と地域で利用可能な国際送金サービスやバックオフィス業務の効率化を支援するクラウドサービス等を提供する総合フィンテックソリューション企業であり、従来金融機関では提供できない領域に対するさまざまなニーズにフィンテックを活用した安全かつ効率的な顧客便益の高いサービスを提供することで、社会に付加価値をもたらす企業を目指しているという。
SBIグループでは、新型コロナウイルス感染症拡大で明らかになった医療統計データの利活用の重要性に着目し、メディカルインフォマティクス分野を今後の事業展開の新機軸の一つに位置づけている。MDVは2020年11月10日に同社の親会社であるSBIホールディングスと資本業務提携契約を締結し、双方の知見、ノウハウ、ネットワーク等を活用した協業を推進しており、今回のMDVと同社の業務提携は、医療機関向けのさまざまな金融関連サービスの課題に対するソリューションを提供していくというSBIグループ戦略の一環となる。
MDVと同社は、メディカル金融分野において、まずはMDVの保有する医療機関とのネットワークと同社の保有する金融ノウハウを活用した医療機関向けのファクタリングサービスの展開を予定している。互いの強みや経営資源を共有することで両社のさらなる発展と顧客便益の向上を目指し、メディカル金融事業の拡大や新サービスの共同開発等を推進していくそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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