2021年8月11日13:04
ジェーシービー(JCB)は、Datachainと異種分散型台帳間の相互接続・流通(インターオペラビリティ)の実現に向け、共同研究を開始したと発表した。
現在、分散型台帳技術を用いたデジタル通貨の検討が国内外で進んでいるが、同時にBSNやProject Ubinに代表される、デジタル通貨に対応する決済基盤や決済ネットワークを構築するプロジェクトが出てきている。各プロジェクトでは、 分散型台帳を用いたデジタル通貨基盤同士、もしくはデジタル通貨基盤とビジネス基盤間などで、異種混合な分散型台帳基盤間の相互接続・流通を実現する手段を構築している。
そこで、JCBは、インターオペラビリティに関する技術に強みを持つDatachainと、異種分散型台帳間の相互接続・流通の実現に向け、共同研究の第一段階として、第三者による仲介に依存しない異種分散型台帳間の相互接続・流通の方式(Relay方式)の技術的有用性の検証を目的として、協議を開始した。具体的には、①エンタープライズの商用サービスに適しているインターオペラビリティ方式の比較評価、②BSNを始めとする、 インターオペラビリティ実現のためのシステムの構成・機能の分析、③IBC(Inter Blockchain Communication)ProtocolおよびDatachainが保有するソリューションの活用に関する詳細検討、の協議を行うという。
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ペイメントナビ編集部
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