2021年8月19日7:10
セイコーソリューションズは、このほど、個人信用情報照会システム「L-CRIP(エルクリップ)」のクラウド版サービス「L-CRIP on クラウド」の本格提供を開始した。北日本銀行の個人向けローン「ASUMO」や住宅ローンの審査業務における個人信用情報機関との接続システムに採用され、2021年5月より本番運用が開始されている。
「L-CRIP」は2002年の発売から、金融機関、ノンバンクに150社以上の導入実績をもつ個人信用情報照会システムとなる。金融機関と個人信用情報機関(KSC、CIC、JICC)を接続し、住宅ローン審査、クレジットカードの入会審査・途上与信、割賦販売の契約時審査などに利用できる。
「L-CRIP on クラウド」は、「L-CRIP」の機能をそのままに、クラウドサービスならではの導入のしやすさ、かつ低コストでの運用を実現する。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、金融機関では、これまで対面や店舗で受け付ける機会が多かった個人向け金融商品の申し込みを、Web申し込みに移行する動きがみられる。「L-CRIP」同様、受付システムとの連携が可能な「L-CRIP on クラウド」は、個人信用情報取得の自動化を望む審査担当者のニーズに短期間の導入で応えるとともに、審査業務の省力化・効率化を図るそうだ。
セイコーソリューションズでは、今回の北日本銀行への採用実績をベースに、金融機関やノンバンクに向けた「L-CRIP on クラウド」の拡販を進める。また今後、「L-CRIP on クラウド」において信用調査や与信履歴などの外部情報リソースとの連携やデータ分析の高度化など、ユーザーの利便性を追求する機能強化を図り、さらなる金融機関やノンバンクのサービスレベルの向上や新たな金融サービス基盤の構築を目指す。