2021年9月11日8:00
CCCマーケティングは、2021年8月24日より、全国の中小企業およびスタートアップ企業のマーケティング課題の解決をサポートするため “ユニークデータ×ヒト”で企業と生活者の本音をつなぐ「ソーシャルリスニング」のサービスを開始したと発表した。
CCCマーケティングはこれまで、7,000万人を超えるT会員や全国の企業とユニークデータを築き上げてきた。2020年にはCCCマーケティング総合研究所を設立している。
今回の「ソーシャルリスニング」は、サービスや商品が売れる理由を企業が作っていた時代から、買う理由を生活者自身が決める時代へ変化を遂げる中、生活者の本音を企業に届けることで、生活者が求める本質的な価値の還元に繋がるサービスだ。具体的には、600万件を超える「飲料・日用品・食品クチコミデータ」や年間50億件を超える「購買トランザクションデータ」、膨大なデータから生活者のニーズの変化を業態・カテゴリ・SKU(商品)単位で把握できるBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールや、生活者のインサイトを掘り起こすコミュニケーションプラットフォームなどを活用することで、生活者の潜在的な本音を把握することが可能だとしている。
今後については、ユニークデータから捉えた生活者の抱える課題や変化、社会の潮流を、企業に定期的に届ける「生活者の声を伝えるパートナー」というサービスの提供も予定している。
ソーシャルリスニングとは、企業と生活者の本音をつなぎ共創をサポートするサービスだ。膨大なデータから生活者のニーズの変化を業態・カテゴリ・SKU(商品)単位で捉える各種BIツールやコミュニケーションプラットフォームを活用できる。
「Blabo!」は、生活者の声からインサイトを導き出すコミュニケーションプラットフォームだ。企業が知りたい内容を、生活者が回答しやすい「お題」として掲載し、WEBサイトやアプリを通じて生活者の声を集めることができる。オンラインで行う企画会議のように、自由でオープンな意見交換を通じて、生活者のインサイトを抽出し、世の中に必要とされる商品・アイデアコンセプトメイクを伴走する。
「カッテミル」は、T会員が買い物した商品の評価・クチコミを投稿するサービスだ。食品や飲料、日用品など、総クチコミ件数は700万件を超え、幅広いクチコミが集まっている。膨大なクチコミデータを、商品単位で投稿者の属性や購買情報を軸に分析し、マーケティングに活用できる。
「Tリサーチ」は、年間50億件を超える購買トランザクションデータを、性別や年齢、居住市区町村などの属性データで抽出し、該当者へ直接メールでアンケートをオファーする。アンケート設問の設計や回収情報の分析までフルサポートするという。
「Market Watch」は、外食クチコミサイトに投稿された300万件以上のクチコミを解析。投稿内容を単語レベルで分解し、「どんな食ワードの出現が増えているのか」を把握することが可能だ。1つのクチコミで同時に使われている傾向が強い“共起ワード“分析や、年代別、時系列分析などバリエーションも多彩だという。
「ID-POS分析」について、CCCマーケティングは、生活者の購買行動を理解することもソーシャルリスニングと考えているという。膨大な購買データを、商品カテゴリなどのモノ軸、家族構成や行動エリアといったヒト軸など、細かなセグメントでデータを抽出しても分析に耐えうることが利点だ。マクロなデータで市場変化の兆しを掴むことが可能だとしている。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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