2021年10月13日8:10
東武鉄道、東武商事、およびファミリーマートは、2021年10月12日、TOUCH TO GO(TTG)が開発した無人決済システムを導入した実用化店舗として、東武アーバンパークライン岩槻駅において「ファミリーマート岩槻駅店」(埼玉県さいたま市)をリニューアルオープンした。

約600アイテムを販売、タバコも豊富に揃える
ファミリーマート岩槻駅店は、岩槻駅の改札横にある。その立地もあり、リニューアル前も交通系電子マネーの利用が多かったという。リニューアルオープンした「ファミリーマート岩槻駅店」の営業時間は、6時~22時までで、約600アイテムを販売する。店舗では、年齢確認が必要なタバコも豊富に揃えた。
同店舗では、他のTTGが開発して店舗同様に、カメラ、センサーなどの情報から入店者と手に取った商品をリアルタイムに認識する。天井には、20台のカメラを設置。店舗にはPOSレジを2台設置している。利用者は、手に取った商品をレジで確認し、クレジットカード、交通系電子マネー、現金による支払いを行う。旧店舗では現金の利用も一定数あり、顧客利便性向上のため、現金決済は求められるとした。また、TOUCH TO GO 代表取締役社長 阿久津 智紀氏によると、現在、TTGではコード決済などの開発を進めているそうだ。
近隣のファミリーマートと合わせて店舗管理
岩槻駅の東口には24時間営業のファミリーマートがあり、東武商事ではそちらと合わせて店舗管理を行える点をメリットとして挙げた。ファミリーマート店舗のセルフレジでは対応していない現金に対応できるメリットも大きい。ファミリーマート岩槻駅店では、品出しなどの作業に注力することができるため、1人のスタッフで店舗オペレーションを回すことが可能だ。
東武商事 取締役営業本部長 営業企画部長 リテール営業部長 矢澤武士氏は、店舗の売り上げに見込みとして、「当初はやや下がる」と予測している。まずはウォークスルー型の店舗を体験してもらうことで、日常的な利用を目指す。
なお、ファミリーマートとしてTTGのシステム活用店舗は3店舗目となる。ファミリーマートでは、2024年までに無人決済店舗を1,000店舗出店することを目指している。