2021年11月8日8:30
手軽な非接触IC決済、コンタクトレス決済を支える重要な技術にNFCがある。今となっては、周知の熟成されてきた技術ではあるが、新しいユースケースが増えてきて、再度、重要性にフォーカスがあたっているのではと見ている。本稿では、2つの例を挙げて俯瞰してみる。
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コンタクトレスカード読み取り性能
初期導入コストを抑えつつ、Android 端末でタッチ決済を実現する「Tap on Phone」のパイロットプログラム、ユースケースがまもなく日本でも現れる見込みと聞く。「Tap-on-Phone」による決済実現のためにはいくつか課題があるが、その1つがコンタクトレスカード読み取り性能である。常時通電される従来据え置き型決済端末に比べ市販スマートフォンでは、出力磁界が大きくないため、NFCコンタクトレスカードの活性化が課題である。また、昨今mPOSソリューションが普及しているが、読み取り性能(reader機能)の調整を施したものである。一方、市販スマートフォンは、一般的にカード機能をエミュレーションしているもので、役割が正反対となり、ハードウェア要件としては、通信しやすいスィートスポットを確保するための最適化が必要になる。
読み取り性能(reader機能)の一例を示す。
市販のスマートフォンを2機種とコンタクトレスクレジットカード12種類対向、XYのポジション9か所、Z軸を0,1,2cmに設定した時の通信可否を記録したもの。(1か所につき5回試行し、5回成功したものを緑背景、一度も成功しないものを赤背景とした)
スマートフォン機種1
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