2021年11月18日8:37
Smartpayは、2021年11月16日に記者説明会を開催し、国内向けの後払い決済(BNPL:Buy Now Pay Later)サービス「Smartpay(スマートペイ)」を展開すると発表した。国内外でBNPLが話題となっているが、「Smartpay」はオールインワン型で利息ゼロが強みとなるそうだ。
3回の均等分割払いを8週間で設定
VisaやMastercardで支払い可能
Smartpayは、Paidy、Mastercard、Facebookといった企業において、20年以上の経験を持つ同社のメンバーが構築した新しい後払い決済だ。カントリーマネージャー 大坪直哉氏によると、SmartpayはSMBCベンチャーキャピタルをはじめ、BNPL分野において世界最大規模のGlobal Founders Capitalなどの複数の機関投資家から出資を受けているという。
決済サービスの特徴として、3回の均等分割払いを8週間の期間で設定する。また、消費者には、登録料、利息、決済手数料、および延滞手数料がかからないサービスを提供する。決済サービスのスピードも強みで、30秒でチェックアウトが完了する「BNPLシングルクリックチェックアウト&クロスプラットフォーム」であるとした。
支払いは、VisaやMastercardが可能で、Google PayやApple Payのウォレットサービスとも統合されている。2回目以降の支払いは、指定のクレジットカードで自動的に支払いが完了する(クレジットカード会社の分割払いではない)。これにより、加盟店は売り上げを拡大し、コンバージョンレートを10%以上高めることができるとした。さらに、平均受注額を+5%、値引き率を3倍に縮小できると試算している。
かご落ちを防止しコンバージョンを高める
「現金払い」よりも「決済体験」にフォーカス
共同創設者のSam Ahmed氏によると、国内のeコマースサイトでのかご落ち率は85%と世界的に高いという。Smartpayは、カートに入れてから注文完了までに発生する手間や負担を減らすことで決済体験を向上させ、日本のマーチャントのコンバージョン率向上を目指す。
また、B2Cプラットフォームへの手数料などを払いたくないという加盟店も存在する。売り上げの多くがB2Cプラットフォームになると、売り上げに行き詰まりを感じる加盟店もあるという。また、他の決済プラットフォームとの比較では、クレジットカードは1回払いの場合は手数料がかからないが、分割払いは手数料が発生する。後払いの場合、1回100円~400円ほどのコンビニエンスストアや銀行振り込みの決済に加え、遅延手数料が発生する可能性がある。また、分割払いも可能だが、手間がかかる場合もある。
Sam Ahmed氏は、「これまでの後払いは現金払いにフォーカスしていました。Smartpayはeコマースでより良い体験を提供したい」と意気込む。手数料無料の分割払いでは、即座に審査を実施。また、返済を自動化し、30秒以内にチェックアウトが可能だという。同社によると、ワンクリックで利用できるBNPLサービスは、日本初だとしている。
また、Smartpayでは、不正対策も力を入れており、決済のトランザクションごとに不正検知システムにより不正な取引を防止する。「消費者が何を購入したのか」、「いつ購入したのか」、「どんなデバイスを使って購入したのか」などの情報をもとに、トランザクションごとの取り引きをモニタリングしている。不正行為のリスクやチャージバック(不正利用等の理由によるユーザーによる支払い拒否)の管理は、すべて同社が担うそうだ。
加盟店には1行のコードで導入可能なウィジェット開発
日本での今後の展開は?
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
「Paymentnavi Pro2021」の詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。