2022年5月25日15:00
NTTデータは、2022年6月15日から、沖縄で観光MaaS「モビコマ」のベータ版をリリースすると発表した。
「モビコマ」は自動運転時代を見通して車内空間でのサービス提供に特化した観光MaaSサービスだ。車内に複数設置された専用タブレットを通して同乗者全員が同じ情報を共有しながら、旅のプランを自由に設定できたり、キャラクターから位置情報や目的地を元におすすめスポットの情報が届いたりする。
レンタカー・カーシェア事業者が同サービスを取り込むことで、ただの移動手段の提供にとどまらない顧客への新しい付加価値の提供や車内の顧客接点を生かした新たな収入源の創出が可能になるといったメリットがある。
オリックス自動車は6月~9月にかけて、一般の旅行客数千人を対象に、那覇空港近辺でレンタカーに同サービスを導入する。観光事業者、自治体が新たな観光サービスを提供することにも活用できる。オリックス自動車・JTBコミュニケーションデザインと協業し、オリックスレンタカー那覇空港店で行う。
NTTデータは、2023年度に「モビコマ」の商用化を目指し、観光分野での同サービスの対象レンタカー・カーシェア事業者を拡大する。さらには自家用車への展開や自動運転車への搭載に向けて、自動車会社とも検討を進めていくそうだ。
NTTでは、2020年6月にモビリティコマースサービス構想を掲げた。そして、これまでにさまざまな企業と協力し、技術検証や、サービスの有用性検証を行ってきたという。
NTTデータは、2023年度には「モビコマ」の商用化を目指す。同サービス商用化に向けては、自動車会社やレンタカー・カーシェア事業者、観光事業者・自治体との調整を重ね、複数社への導入や対象エリアを拡大していく。さらには自家用車への展開や自動運転車への搭載に向けて、自動車会社とも検討を進めていく方針だ。
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ペイメントナビ編集部
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