2022年8月12日12:30
XR(X Reality)支援サービスを提供するHIKKYは、2022年8月13日〜28日にかけて、メタバース上のVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」を開催する。同イベントには、大手金融機関、百貨店、スーパーマーケット、メーカーなどが出展する。各社の出展内容の見どころについてHIKKYに説明してもらった。
世界最大級のVRイベント
仮想空間に60社が参加
バーチャルマーケットは2018年から開催されているイベントで、1回16日の開催につき約100万人が来場する世界最大級のVRイベントだ。HIKKY PRマーケティングチーフ・営業 大河原あゆみ氏は「通常は日本人が6割、海外が4割の方が来場されます」と話す。海外からは、北米、アジア諸国、欧州の順で参加者が多い。また、「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」としてギネス世界記録2つを取得している。
企業出展会場では、パラリアルニューヨークとパラリアル大阪という仮想空間で約60社が参加している。60社の中には仮想店舗を構える企業、広告を掲示する企業がある。また、3Dモデルを製作するクリエイターなど、540サークルが一般出展する会場も別途設けている。
「パラリルニューヨーク」では、世界最大のエンタメ都市の1つであるニューヨークの街並みのパラリル化を実現した。
初出展のベルクは、「ベルク VRニューヨーク店」をオープン。今回は商品自体の販売は行っていないが、ショッピングカートに乗って4人までタイムを競うレーシングゲーム「Belc Kart(ベルクカート)」が楽しめる。また、店舗では記念撮影を撮ることが可能だ。
ワイ・ヨットでは、 スマートキッチン家電「Hestan Cue(へスタンキュー)でバーチャル料理体験ができる「Y-YACHT STORE &(COOK) / ワイ・ヨット ストア アンドクック」のブースを展開している。バーチャル店舗では、ステーキ、クリスピーサーモン 、パンケーキが調理体験でき、ダウンロード可能だ。
大丸松坂屋百貨店は4回目の出展となるが、「バーチャル大丸・松坂屋」で600点以上の商品を販売する。参加者は3Dモデルにより手首を動かせば立体的に商品を表示・確認できる。例えば、ワインラベルの細かい文字も認識可能だ。また、気に入った商品は「BUY」ボタンを押すと、同社のWebサイトに遷移し、購入できる。
店頭では商品知識豊富な大丸松坂屋百貨店の本社ギフト企画運営担当田中直毅さんや社員インフルエンサー野崎瑞穂が、アバター(ほぼほぼギフトの田中さん&お菓子食べすぎ会社員 野崎さん)がランキング形式で商品を案内している。また、開催期間中は15名ほどのアンバサダーが接客を行い、高い売上目標を立てている。大河原氏は「バーチャル空間のメタバースは、 匿名で人と関係性を築いていく特徴があるため、amazonのギフトコードのように、キャラクター同士で商品を贈りあえる世界などの実現も期待しているそうです」と話す。
三井住友海上火災保険は、クイズ形式で金融の知識を身に着けるコンテンツを提供している。
なお、会場では、ピンクレディーさんや広瀬香美さんとバーチャルライブが楽しめる空間も用意している。例えば、アバターはピンクレディーさんとペッパー警部を歌って踊ることが可能だ。広瀬香美さんは、「promise」の楽曲にあわせて本人アバターがピアノを使って演奏する姿を間近で見ることができる。
「パラリアル大阪」は大阪の街を再現した空間となる。道頓堀や通天閣など、大阪の街並みの中に企業が出展している。
ビームスは4回目の出展となり、バーチャル店舗をオープンする。店舗では、実際の商品に加え、アバターが着用する商品を販売。お揃いの洋服をリアルでもバーチャルでも着られるようになっている。また、商品をアバターが試着できる機能も実装した。さらに、初のVRライフスタイルグッズとして企画したVRゴーグルバッグを、バーチャルマーケット 2022 Summer公式コラボレーション商品として販売する。なお、商品の購入は「BUY」ボタンを押すと、同社のサイトに遷移して行われる。店舗では、ショップスタッフなど約50名の社員が交代でバーチャル接客にあたる。
阪急阪神百貨店は、「バーチャル阪神百貨店」をオープン。同店舗は同社のスタッフが仮想空間を作り込んだのが特徴だ。1Fでは関西の食を紹介しており、同社のECサイトに遷移して買い物が可能だ。2Fでは、阪神梅田本店2階「ソックス」ショップを仮想化し、阪神百貨店限定の「腹ペコソックス」を同社のECサイトに遷移して購入できる。
エアソフトガンメーカーの東京マルイは、新作エアソフトガンの3Dモデルを展示し、シューティングレンジで試射体験ができるほか、人気ゲームやアニメとのコラボコーナーも展開する。
PCパーツブランド「玄人志向」は、7種類の新作ゲーミングチェアを用意。ブースに展示されているゲーミングチェアの3Dモデルはアバターが座り、空を飛ぶことも可能だ。ゲーミングチェアに加え、ゲーミングキーボードやグラフィックボードなどをメタバース空間から同社のECサイトに遷移して購入可能だ。
みずほ銀行は、メタバースビジネス強化に向けた一環として出展している。店舗では、ボルダリング体験やオリジナル3Dモデルの配布を始め、特別ゲストを招き3つのテーマによる座談会も行う。同行ではDX(デジタルトランスフォーメーション)のドライバーとしてメタバースに注目しており、決済等への展開も検討しているそうだ。
ロート製薬は、「ロートジーb」の3Dモデルが陳列されたブースを展開。参加者は「ロートジーb」の水鉄砲を楽しむことが可能だ。
出展企業にとってのメタバースでの販売の魅力とは?
HIKKYはJR東日本グループとのシナジーも
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。続きを読むには「Paymentnavi Pro 2022」のお申し込みが必要となります。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。