2022年9月29日8:00
宮城県のブランド牛を提供する漢方和牛は、2022年9月26日に、漢方飼料でこだわりもって育てた漢方和牛が食べられる新ジャンル焼肉店「焼肉KANPO」をオープンした。同店舗の試食会および技術を紹介する説明会に参加したが、注文時はユーザーが自身のスマートフォンから注文用QRコードを読み取り、店舗のメニューをオーダーできる技術が使われている。
「漢方和牛」は14種類の漢方をブレンド
「漢方和牛」は、宮城県栗原市にある関村牧場の牧場主、関村清幸氏が二十年の試行錯誤の上作り上げた、食べる人のカラダに優しい牛肉だという。同氏が試行錯誤の末に生み出した、14種類の漢方をブレンドしたオリジナルの漢方飼料でじっくり育てている。「漢方和牛」の特徴として、アミノ酸は黒毛和牛の1.5倍、グルタミン酸は約2倍以上あるという。また、脂肪分の融点が21.3~22.8℃とかなり低い温度で融ける。脂質バランスがほどよく、香りのある、赤みが特徴だ。
「焼肉KAMPO」は、溜池山王駅や赤坂駅からほど近い、東京都港区赤坂にオープンした。「焼肉KANPO」のメニューコンセプトは、溢れ出す極上の旨味を味わい尽くす、新ジャンル「UMAMI焼肉」となるそうだ。「漢方和牛」の旨味に着目し、存分に引き出すため、熟成の仕方やカット、焼き方、調理法などを独自に開発した。また、締めの料理として提供されるカレーもおススメとなるそうだ。コースは、6,000円、8,000円、1万円で提供する。
同店舗のオーナーの漢方和牛 代表取締役社長 辛赤邑氏は栗原牧場の姿勢に感銘を受けたという。今後は、国内での認知拡大、そして海外展開も視野を図り、宮城県畜産業の活性につなげたいとしている。「東京でたくさんの方に優秀な食材を召し上がっていただきたい」(辛氏)。今後、インバウンドが本格的に再開され、中国をはじめ多くの人が来日すれば、その魅力を世界に配信できると期待している。
注文情報はタブレットPOSと連携可能に
インバウンド再開で「Intapay」の伸びに期待
同店舗では、越境ECやQRコード決済を提供するインタセクト・コミュニケーションズの「eateat(イートイート)」が採用されている。同社 代表取締役社長 譚玉峰氏は「店舗のコンセプトの1つは食のDX」だと説明する。来店客は、スマートフォンのカメラでQRコードのPOPをスキャンすると、メニューが表示されオーダーが可能だ。現在は日本語のみの表示だが、今後中国語などにも対応していく予定だ。これにより、たとえば、中国人が店舗でスキャンすると、中国語でメニューが表示されるようになる。店舗にとっては、非接触で衛生的にオーダーが可能で、オーダーミスの軽減につなげることが可能だ。
なお、店舗では「スマレジ」を導入しており、注文情報はPOSとの連携が可能だ。利用者のスマホでオーダーする方法に加え、店員がタブレットに入力する形での注文も可能だ。
インタセクト・コミュニケーションズでは、北海道富良野をはじめ、地方創生の取り組みに力を入れており、宮城県にある関村牧場の牧場主の魅力を発信していきたいとした。
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