2022年11月25日7:00
大手決済端末ベンダーのインジェニコ(Ingenico)は、2022年11月2日~4日まで開催されたSingapore Fintech Festival2022において、同社の決済ソリューションを紹介した。Android端末の「Axium8000」や決済プラットフォーム「Payments Platform as a Service(PPaaS) 」は国内での展開も強化している。
「AXIUM8000」は国内でも新端末として期待
SFF2022はシンガポールで開催されたが、アジアはもちろん、世界中から参加者が訪れるイベントだ。Ingenicoでは、Ingenico Japan 代表取締役社長 グザビエ・ミシェル氏をはじめ、日本のスタッフもブースで対応を行った。また、展示会前の10月31日と11月1日には、Ingenicoのシンガポールオフィスで同社の決済エコシステムやパートナー事例、スタートアップのピッチなどを行うイベントも開催している。なお、同社では、決済プロセッサーであるWorldlineグループにジョインしていたが、Worldlineが同社の株式をアポロファンドに売却したことにより、独立企業として決済端末事業を展開している。
展示会場では「AxiumDX8000」や「AxiumDX4000」などのAndroid端末「AXIUMプラットフォーム」、スマートフォンを決済端末に利用するスマートフォン決済サービス「Tap on Phone」、自律型店舗(無人店舗)、ESGへの取り組み、クラウドベースのプラットフォームにさまざまなサービスを追加できる「Payment as Service (PPaaS)」などについて紹介した。
Ingenicoの「AXIUMプラットフォーム」は、Androidベースのソリューションだ。日本で展開の準備を進める決済端末「AXIUM8000」は、店頭のカウンターに加え、持ち運んで使用することができる。店舗のニーズに合わせてカスタマイズできる点が特徴だという。最大6インチの画面にカメラも搭載。決済端末は接触、非接触、磁気の3面待ちにも対応している。接触と非接触はEMV Level 1/2に準拠しており、国内向けにFelica Mクラス認定も取得し、各種FeliCa決済に対応可能する。PIN認証では、PCI PTS 6.xに準拠している。国内でも各社に端末を紹介しており、「APOS A8」の後継機などとして今後複数社で利用が始まる予定だという。
同展示会では、「AXIUM RX7000」を展示。国内では「Lane5000」が大手スーパーや家電量販店などで実績があるが、新たな端末として展開する。
PPaaSはクラウドレシートのデモを実施
「Payments Platform as a Service (PPaaS)」は、7月に日本で開催された「Paytech Japan 2022」でも紹介されたサービスだ。
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