2011年3月10日9:02
凸版印刷は、NFC対応スマートポスターの早期商用化を目指し、取り組みを強化すると発表した。 同社は2010年12月にKDDIの実証実験端末を活用して「NFC携帯電話の実証実験」を実施したことをはじめ、東京都が実施した「東京ユビキタス計画 銀座民間実験」へ参画、KDDIなどと「モバイルNFCサービス日韓共同実証実験」を2011年春に実施予定など、実際のスマートポスターを活用した実験へ参加、商用化に向けた取り組みを行っている。 同社では、今後の普及が見込まれる「スマートポスター」の技術開発を進め、2012年中の商用化を目指す。
スマートポスターは、携帯電話などのモバイル端末をかざすことで、関連情報を取り込むことができる次世代ポスター。通信キャリアが目指すNFC関連サービスの2012年の実用化により、一般の携帯電話にもリーダライタ機能を持つNFCモジュールが搭載され、関連市場は2015年までに累計300億円になると凸版印刷では想定している。
凸版印刷は、これまでICカードやICタグの製造やシステム開発で培った技術力を活用し、実証実験に参画。NFC対応スマートポスターの2012年中の商用化を目指し、スタンプラリーなど販促分野での活用や、国外の観光客向けの多言語案内サービスなどさまざまな関連ビジネスの創出を行っていく。