2023年1月11日9:07
国内でも「A920」をはじめ、PAX製の決済端末を目にする機会が増えているが、PAX Italiaは、イタリアにおいてAndroidの決済端末をリードする存在となっている。同社のイタリアでの展開について、2022年の「Il Salone dei Pagamenti」で話を聞いた。
アプリによりさまざまな機能を利用可能
加盟店の要望に合った機能を提供
PAX Italiaでは、2017年にAndroidの決済端末をいち早くイタリア市場に投入した。2019年の「Il Salone dei Pagamenti」でも同社に話を聞いたが、「当時は会場の隅の位置でしたが、中央にスタンドを構えているように、事業も順調に成長しています」と、PAX Italia セールスマネージャー Davide Bretta氏はほほ笑む。
イタリアでの決済の動向をみると、現金決済の比率は依然として高いが、キャッシュレス決済の理解が進んだこと、パンデミックを機に非接触での支払いが求められたことなども影響し、電子化が着実に進んできた。また、イタリア政府の指針もあり、小売業でキャッシュレス決済端末の導入が加速している。それに伴い、同社のAndroid端末の売上も順調に伸びているそうだ。
Androidの決済端末を投入した2017年当初はセキュリティの懸念などもあったそうだが、PAXが高セキュリティの製品を提供していることが理解されているという。また、Androidベースのシステムでは、単純な支払いだけではなく、アプリを通してさまざまな機能を使うことが可能だ。これにより、端末自体の価値をさらに高めることができる。例えば、アプリをダウンロードすることで、ロイヤリティやポイント、乗車システム、運送業者向けなど、1つの端末で複数の機能を有効活用できる。
また、キャッシャーとPOSを1つにしたデバイスも提供している。さらに、Androidの画面を利用して、企業は自社商品の紹介なども可能だ。Beretta氏は「テクノロジー的にいろいろなことができることを推しています」と話す。
例えば、イタリア郵政からの要望を受け、タブレット端末でサインまでできる機能を提供した。従来は支払い向けの端末と利用者のサインは分けられていたというが、1台で便利に利用できるようになった。また、PagoPaでは、ガス代、電気代、駐車場の罰金などを支払える機能を提供している。
イタリアでリーダー的な存在に
EVのチャージスポットなどでの展開も見込む
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