2023年2月6日19:25
島根県川本町、みずほ銀行および山陰合同銀行は、このほどJ-Coin Payを活用した特定健診・がん検診の受診率向上施策の実現に向けて協定書を締結した。
医療・ヘルスケア領域においては、テクノロジーを活用したイノベーションが進展しており、個人の健康意識や、自治体の住民に対する健康維持に向けた取り組み、企業の健康経営に対するニーズも高まっている。また、厚生労働省の第4期がん対策推進基本計画(案)では、がん検診受診率 60%を目指すことが示されるなど、今後も地域における予防・健康づくりや早期発見・早期治療を促す取り組みが一層強化されることが見込まれているという。
そうした背景も踏まえ、川本町では町内経済活性化のほか、町内住民の健康維持を重要課題の1つとして位置づけ、テクノロジーを活用した町内住民の健康維持に向けた取り組みを検討してきた。また、町内経済活性化と町民や町内事業者のキャッシュレスを促進する目的で、J-Coin Pay を活用した電子決済普及キャンペーンを実施するなど、J-Coin Payを町内のキャッシュレスインフラとして整備していたこともあり、このほど、J-Coin Payを活用した特定健診・がん検診の受診率施策の実現に向けた同協定書の締結に至った。
川本町、みずほ銀行、ごうぎんの3者は、同協定書に基づき、2023年度に川本町が実施する特定健診・がん検診の受診者に対して、J-Coin Pay限定ボーナス給付を通じた受診インセンティブを付与することにより、受診率の向上を目指す。さらに、インセンティブ付与データや決済データの分析を通じて、より効果的な受診率向上施策の立案に向けて協力していくという。
2023年度内の具体的な取り組みとしては、特定健診・がん検診を受診するごとに町内の JCoin Pay加盟店のみで使える「J-Coin ボーナス(まげなポイント)」300 円分を付与する。これにより町内住民の健康維持、町の医療費適正化、町内経済活性化の実現を目指す。また、みずほ銀行とごうぎんは、同取り組みを通じて得た知見を元に、島根県や山陰地域における健康寿命延伸に資するソリューションの提供を目指すそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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