2023年3月23日7:00
名古屋鉄道と名鉄エリアパートナーズは、スマリテと提携し、小売販売機を介して生産・販売事業者および利用者をマッチングするサービス「pic tap(ピックタップ)」のトライアル展開を中部圏で初めて、名古屋鉄道が保有する駅施設などにおいて開始した。
同トライアルの結果を踏まえて、同サービスの展開拠点や生産・販売事業者の拡大を図るとともに、生活必需品の買い物が不便な住民の支援や規格外品のフードロス削減などの社会的課題の解決にも取り組むそうだ。
今回のトライアルでは、愛知県・岐阜県を中心とした沿線地域の利便性や魅力向上を目的に、沿線地域に根差した生産・販売事業者の取り扱う飲食に関する商品を販売し、駅をはじめとしたさまざまな施設における賑わいの創出および、空きスペースの利活用を推進するという。一方、都心部における実店舗展開での商品販売に賃料などのコスト面で課題を感じている生産・販売事業者と沿線住民を結びつけることで沿線地域の活性化に寄与し、その価値向上を目指す。
なお、「pic tap」は、利用者は日常で立ち寄る駅などの立地で、実店舗まで足を運ぶことなく営業時間外でも買い物ができるなど利便性が向上するとともに、多様化するライフスタイル・消費スタイルに対応した新しい購買機会の提供を目指す。また、生産・販売事業者は、実店舗展開が不要であり、EC販売に比べて人の往来が多いスポットならではの注目や認知されやすい販売チャネルを利用することができるという。
同サービスで使用する販売機は専用アプリ「スマリテ」を介して「商品識別」から「決済」まで“完全自動”で完了する販売機だ。販売管理機能や遠隔プライスコントロール機能、『HACCPに基づく衛生管理』に準拠したリモート状態監視機能など多彩な機能を搭載している。さらに、販売状況や在庫情報をリアルタイムで集積しているため、利用者の買い物データを元に消費動向を分析し、生産・販売事業者は今後の商品展開や事業展開に生かすことができるとしている。
「スマリテ」アプリは、iOSとAndroidに対応しており、App StoreやGoogle Playからダウンロードできる。また、同アプリの利用には、「PayPay」または「d払い」のアカウント連携と残高払いの設定が必要だ。
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ペイメントナビ編集部
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