2011年5月12日19:40
日本カードビジネス研究会は2011年5月12日、東京都千代田区のホテルルポール麹町で「5月度NCBセミナー」を開催した。今回はセブン・カードサービス 執行役員 電子マネー開発部担当 磯邊俊宏氏が、「nanacoの戦略~7&iグループにおける金融事業の中核へ~」と題した講演を行った。
2007年4月23日にスタートした電子マネー「nanaco」は2011年4月現在、1,300万人の会員数を誇る。月間利用件数は2011年2月末で3,800万件、利用加盟店数は7万9,000店舗となっている。
講演では、まず電子マネー市場の動向とnanacoのこれまでの戦略、評価を行った。次に、nanacoの新たな取り組みとしてKDDIなどと行ったNFC(Near Field Communications)の実証実験、5月11日に発表したグループ横断の「セブン&アイポイントサービス」などについて説明した。また、磯邊氏は電子マネー市場の今後の変化として、インフラの標準化の検討、FeliCaとTypeAベースの決済の比較などについても触れ、それを踏まえnanacoの今後の施策を紹介した。
日本カードビジネス研究会では「定例」「公開」セミナーを定期的に開催している。今後のセミナーの予定は同研究会のWebページに掲載されている(http://www.ncbi.jp/ncbhp/)。