2024年4月22日7:50
リクルートは、2024年3月12日、報道関係者向けにモンスタービーフ 豊洲店(東京都江東区)で「Air ビジネスツールズ」体験会を開催した。モンスタービーフでは、予約から会計までリクルートの6つのサービスを活用し、店舗業務の効率化を目指しているという。
キャッシュレス比率は約8割
Airレジオーダーで利用者のスマホから注文
リクルートのAirビジネスツールズは、AirID1つでリクルートのサービスを横断して利用できる。同体験会では、実際にサービスを利用している店舗での活用をPOS周りはもちろん、普段見ることができないキッチンまで含めて紹介した。
ゆりかもめや有楽町線の豊洲駅すぐに店を構えるモンスタービーフは、「塾成牛ステーキ」をはじめとした肉料理をリーズナブルな価格で食べられる点が売りとなる。店内もカフェのような空間にし、女性や家族連れにも利用してもらえるように意識した。同店舗ではPOSレジアプリ「Air レジ」、オーダーシステム「Air レジ オーダー」、複数決済を iPad または iPhone とカードリーダー1 台で実現できる「Air ペイ」、店舗の売上高やコストを集計し、経営状況を可視化できるシステム「Air メイト」、予約台帳アプリ「レストランボード」、飲食店検索サイト「ホットペッパーグルメ」を利用している。
リクルートでは飲食業界向けのサービスとして、「ホットペッパーグルメ」や「レストランボード」による予約、来店や店内での「Airレジオーダー」、会計の「Airレジ」、決済の「Airペイ」や「AirペイQR」、分析の「Airメイト」、勤怠・シフト管理の「Airシフト」と一気通貫で提案している。これにより、「クライアントの売り上げ増加と収益向上につなげていきたいと考えています」とリクルートDivision統括本部 飲食営業1部 アーバン3グループマネージャー 森 聡一朗氏は説明する。
利用が多い時間帯は?
業務簡略化も顧客とのコミュニケーションはプラスに
店舗では、インターネットのホットペッパーグルメや予約媒体を通じて予約情報がiPadに自動で取り込まれる。注文・配膳・調理の工程にでは「Airレジオーダー」を活用できる。「Airレジオーダー」では利用者のスマートフォンからモバイルオーダーで料理や飲み物の注文が可能だ。顧客は店員を呼ぶ必要がなくなるため、「特にレジが混雑している時間帯に利用が多いです」とモンスタービーフ 豊洲店 店長兼オーナー 市村 宜裕氏は話す。また、店舗スタッフが携帯するハンディ端末を利用した注文もできる。飲食店では紙の伝票を出力してキッチンカウンターに持っていくケースもあるが、自動的に注文がキッチンに伝わるため、店内の情報を確認しやすくなるという。
キッチンカウンターではiPadのキッチンモニターで調理・配膳管理、もしくはキッチン伝票を出力することも可能だ。
オンライン決済機能の「モバイルオーダー店内版」では、注文に加え、クレジットカード情報を入力して、支払いも利用者自身で完結できる。レジでは決済完了の画面を店員に見せれば、レシートをもらうことでスピーディに退店できる。
なお、リクルートでは2024年1月24日から、モバイルオーダー店外版も提供開始。テイクアウト利用者は注文と会計をオンラインで行えるようになった。
実際にAirレジオーダーを使用した市村氏は「業務を縮小、簡略化できます。人件費もAirレジオーダーを導入した効果が出ています」と成果を述べる。レジ注文業務を効率化できたことで、シフトも効率よく回るようになった。
オーダー業務が減ったことで、顧客と接する機会は減ったが、「お客様からのアクションで従業員がお答えする場面が逆に増えてきますので、コミュニケーションはむしろ円滑に進んでいます」と市村氏は話す。
また、「Airメイト」での売上分析では、前年比較で売上分析、利用されている時間帯や客数、単価など、項目ごとに確認ができる。たとえば、昼と夜の売上の現状を確認することで、店舗の注力時間帯や現行改善が可能だという。
ポイント活用で予約の隙間時間を埋める
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