2024年9月25日7:40
Visaは、韓国人海外旅行者の今年上半期の対面決済データを前年同期と比較したレポートを公開した。同データによると、アジア太平洋諸国、特に日本やベトナムの人気が高まり、オーストラリアや中華圏への関心も高まっている。
2024年1月から6月に海外加盟店で使用された、国内発行のVisaカードの決済データの分析によると、総支出額の62%をアジア太平洋地域が占め、前年同期の53%から増加した。続いて欧州が22%、米国が13%で、地域差が浮き彫りとなった。2023年には遠方への「リベンジ旅行」に足を伸ばす傾向が見られたが、2024年は日々の生活の合間に近場を頻繁に旅行する形態に移行した。
Visaのデータによると、韓国人のアジア太平洋地域における支出額の上位5カ国は上から順に日本、ベトナム、オーストラリア、タイ、グアムでした。特に、昨年4位だったオーストラリアは今年3位に浮上した。
日本は2023年に続き2024年も韓国人の旅行先のトップだった。顕著な傾向として、アジアにおける取引総額に占める日本の割合が昨年の39%から今年は48%に拡大した。これは、今年上半期の円安、韓国―日本間の直行便への期待などにより、日本が魅力的な旅行先となったことが理由だ。オーストラリアが4位から3位に浮上したのは、オーストラリアの主要都市に格安航空会社(LCC)の直行便が就航し、アクセスが向上したことや、より幅広くメディアに取り上げられたことが理由として挙げられる。
Visaは決済データに基づく旅行先ごとの支出カテゴリの分析も行った。韓国人の日本における支出は「ショッピング」がトップだった。特に、総支出額のうち、デパート(30%)、ディスカウント店(14%)、服飾雑貨(10%)の割合が高くなった。一方、宿泊施設はわずか6%と昨年から減少した。この変化は円安により宿泊コストが下がり、ショッピング支出が増えたことが原因だ。特にデパートとディスカウント店における支出はそれぞれ前年同期比で134%、102%増加し、いずれも2倍以上となった。
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