2011年6月29日7:26
請求書は宝の山
☆☆☆ 請求書を利用したニュービジネスが活況 ☆☆☆
Bill Payment
日本カードビジネス研究会 代表 佐藤 元則
電気、ガス、水道、電話と携帯電話。ケーブルテレビにNHK。クレジットカードに生保や損保。授業料やら、もろもろ諸税。日に日にたまる請求書。払わなければ、とめられる。とめられれば、暮らせない。請求書には逆らえぬ。
世界中の人々は同じ思いでいるに違いない。なんで毎月、毎月こんなに多くの請求書がとどくのだろう。開封するのがこわい。約定日がくるのは、もっと恐ろしい。その支払いをクリアしなければ、ペナルティが科せられる。
請求書の悩みは万国共通。これを解決する策がみつかれば、風邪薬と同じように大儲けできる。世界中のみんなに厄介者扱いされる請求書だが、毎月顧客のもとに確実に送付されることを考えれば、これほどメディア価値の高いものはない。
消費大国の米国では、人泣かせの請求書を利用したニュービジネスが活況を呈している。
急な物入りで請求書支払いが厳しいとき、本人に代って請求書を支払ってくれるビルフロート(BillFloat)。消費者の請求支払いを削減する提案で、カード利用明細の価値を高めたビルシュリンク(BillShrink)。請求支払いの割勘サービスを提供するペイディビー(Paydivvy)。ギフトカードで公共料金の請求支払いができるようにしたチャージスマート(ChargeSmart)など、つぎつぎに請求書関連の新しいサービスを立ちあげている。
そのなかから、オンライン後払いの新モデルBillFloatと、利用明細請求書をマーケティングツールに変えたBillShrinkの事例を紹介しよう。請求書は決済ビジネスにとって、宝の山なのである。