イタリアのBancomat、欧州決済同盟(EuroPA)で他国との相互運用性を実現

2025年2月7日8:30

Bancomat (バンコマット)は、イタリアにおいて40年以上利用されている銀行間ネットワークだ。同社はロゴブランドを変更し、サービス強化に力を入れている。スペインのBizum、ポルトガルのMB WAY/SIBSとインターオペラビリティ(相互運用性)強化のために提携し、欧州決済同盟(EuroPA)の取り組みを行っている。利用者は3カ国でモバイルを使用して即時決済できるようになるが、将来的にはヨーロッパ全域で利用できる取り組みを目指している。

Bancomat S.p.A. のAntonio Sarnelli氏(2024年の「Il Salone dei Pagamenti」にて)

ロゴブランドを変更
サービスのブランド化に注力

Bancomatはイタリアで利用できるATMネットワークを構築しているが、製品をブランドの観点から統一することを決定したという。従来はATMからお金を引き出すためのATMカードや、カードでの支払いのためのATMカードがあったが、スマートフォンでの支払いは不十分な点があったという。そのため、ロゴブランドを変更し、サービスのブランド化に力を入れている。

Bancomat S.p.A. のAntonio Sarnelli氏は「私たちの会社は、全体的に見て大きな変化を迎えました。今年の6月から、大規模なイタリアのファンドからの投資を受け、この新しい所有権と新しい株主により、経営陣、つまりCEOも変わりました。そしてこの新しいチームと共に、新たな取り組みを実現しようとしています。ちなみに、このチームのメンバーの多くはMasterCardから来ています」と話す。

Bancomatの国際的なスキームと経営陣の経験に基づき、非常に大きな戦略的計画があり、大きな野心があるそうだ。一方で、取り組まなければならないプロジェクトがあり、それは複数の重要なパートナーシップに基づく可能性があるという。

将来的には欧州で拡張へ
支払いを超えたサービスを提供を目指す

例えば、欧州および国境を越えた支払いを可能にし、相互運用性を促進することを目的として、BANCOMAT(イタリア)、Bizum(スペインとアンドラ)、MB WAY/SIBS(ポルトガル)とともに、各社のサービス間のインターオペラビリティ(相互運用性)を実現し、初の即時支払い取引を実施している。

「EuroPA」(欧州決済同盟)と呼ばれる同取り組みは、発表から1年も経たないうちに開始され、4,500万人以上のユーザーと182以上の金融機関間の相互運用性に向けた第一歩となった。2025年から主にイタリア、ポルトガル、スペインで広く利用可能になる予定だが、ヨーロッパ全土に拡大する計画もあり、すでに他の関心のある市場やソリューションとの話し合いが始まっていると発表されている。

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