「CAINZセゾンカード」とスマホ決済「CAINZ Pay」の提供を開始 最大3%のカインズポイントを付与、既存顧客のLTV向上を狙う

2025年3月10日8:00

ホームセンター「CAINZ」などを展開するカインズでは、2024年11月、クレディセゾンとの提携により、クレジットカード「CAINZセゾンカード」、および、このカードに紐づけて利用できるスマホ決済サービス「CAINZ Pay」の提供を開始した。年会費無料の「CAINZセゾンカード」での支払いでは購入代金の1.7%、「CAINZ Pay」での支払いなら2.5%、アプリ会員ゴールドステージであればさらに0.5%がプラスされ、最大3%のカインズポイントが付与される。同社ではまず、アプリ会員へのサービス認知を徹底し、入会を促進。新カードを糸口に、より一層のLTV向上を図りたい考えだ。

クレジットカード「CAINZセゾンカード」&カインズ初のスマホ決済サービス「CAINZ Pay」

セゾンとの提携カードを新たに発行
アプリからのみの申込で、即日利用が可能

ホームセンター「CAINZ」や、建築プロ向け卸売店「C’z PRO」などを全国に200店舗以上展開するカインズでは、2024年11月20日、クレジットカード「CAINZセゾンカード」、および、このカードに紐づけて利用できるスマホ決済サービス「CAINZ Pay」の提供を開始した。

「CAINZセゾンカード」を、カインズを含むベイシアグループの店舗での買い物に利用した場合、購入代金の1.2%のカインズポイントが付与される(ベイシアグループ以外のVisa・American Express加盟店では1%)。カインズのみで利用できるスマホ決済「CAINZ Pay」を利用した場合には、0.8%がプラスされた2%を付与。これに、カインズ会員特典の0.5%がプラスされて2.5%となり、ステージ判定期間の3カ月間に2万円以上の利用があったゴールドステージ会員の場合にはさらに0.5%のポイントが付くので、最大で3%のカインズポイントを獲得することができる。

「カインズアプリ」のダウンロード数は現在500万超。アプリ会員のうち、ゴールドステージを獲得している会員の割合は、約15%であり、同社ではその比率を高めていきたいとしている。

「CAINZセゾンカード」の申し込みは「カインズアプリ」からのみ可能で、審査を通過すれば即日発行。物理的なカードは手元に届くまでには1週間ほどを要するが、「CAINZ Pay」は審査が完了すれば、すぐに決済が可能。その日のうちに購入代金に応じたカインズポイントを獲得できる。

決済手段を増やしポイントを使いやすく
顧客目線から商品性を見直し

カインズ店頭における現在のキャッシュレス決済比率は国内平均の約4割を上回る約50%。キャッシュレス決済の中ではクレジットカードの比率が最も高いが、その比率はこの5年間、ほぼ横ばい。増えているのはQRコード決済で、PayPayを筆頭に、d払い、楽天ペイなどの利用も多い。

その中でもクレジットカード利用者は、それ以外の決済手段を利用する顧客と比較して決済金額が明らかに高いのが特徴だ。したがって同社にとって、クレジットカード利用者を増やすことは、経営上の大きな課題の1つだ。

カインズは従来から、カード会社と提携カードを発行しており、現在も継続して運用しているが、会員獲得に向けて商品性の再検討が求められていた。

そこで同社は今回の新カード発行に踏み切ったわけだが、そのポイントは2つ。1つは言うまでもなく、カインズが初めて提供するスマホ決済「CAINZ Pay」の導入だ。

そしてもう1つが、ポイントサービスの利便性の向上となる。従来から運用している2つのカードでは、クレジットカードポイントが1,000ポイント貯まると、グループ各社で使える1,000円分の商品券と交換できる仕組みを採用している。1,000ポイント貯まるまでは交換ができない、交換の手間がかかるなど、利用者にとっては使い勝手が良いとは言えない。「逐次カインズポイントが発行されたほうが、来店のモチベーションにつながりやすく、プロモーションと連動しやすいのでわれわれにとってもメリットが大きい」(カインズ マーケティング本部 マーケティング戦略統括部 顧客戦略室 室長 月橋清光氏)。このため、新カードでは、利用の都度カインズポイントを獲得できるようにし、しかも最大3%と高い付与率を設定した。

ポイント特典プログラムの組み合わせにより、最大3.0% とお得なポイント還元を実現

「CAINZセゾンカード」は「カインズアプリ」からしか申し込めない。そもそも「カインズアプリ」会員には、ロイヤルティの高い優良顧客が多い。同社ではまず、「カインズアプリ」会員をターゲットに「CAINZセゾンカード」の新規入会を促進し、優良顧客の購入単価、購入頻度をさらに高めていきたい考え。アプリのトップ画面にも申込ページへのバナーを張って、入会を強く呼び掛けている。

その次に狙うのは、新規会員の獲得。新聞折込チラシやデジタルチラシ、LINE、店頭とフルチャネルを駆使して新カードの告知に努めている。また、新規入会と利用で最大20%キャッシュバックといったキャンペーンを展開し、獲得を推進している。

「決済・金融・流通サービスの強化書2025」より

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