1億人超のPonta会員とWeb3サービスを繋ぐブロックチェーン構築 MUGEN Portal上に第一弾サービス「みんなの応援実績」機能提供

2025年4月9日8:00

共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)は、1億人超のPonta会員基盤と連携する独自ブロックチェーン「MUGEN Chain(ムゲンチェーン)」を構築し、ムゲンチェーンを活用したWeb3プラットフォーム「MUGEN Portal(ムゲンポータル)」の提供を始めた。第一弾として、「みんなの応援実績」機能を提供し、LMやMUGEN Portal参加企業のサービスにおけるユーザーごとのサステナブル領域の貢献活動を可視化している。

ロイヤリティ マーケティング 上級執行役員 コンシューマービジネスグループ グループ長 八髙正規氏

ユーザーの貢献活動を見える化
ポイントやNFTをプレゼント

LM 上級執行役員 コンシューマービジネスグループ グループ長 八髙正規氏は「Pontaの会員数はまだ伸びていて、1 億 2,000 万IDを超えました。ほぼ人口と同じになり、その後も伸び続けています。ブランド数は226、社数は158社(2025年1月取材時)が参加しており、2024年1月1日から13社増えています。この1億2,000万のIDを、ブロックチェーンやWeb3の世界へ、違和感なく導く環境をつくることが、このプロジェクトを立ち上げた目的です」と話す。

LMは企業理念「無駄のない消費社会構築に貢献する」のもと、生活者・企業にとっての“真の価値ある情報”の提供と、生活者ニーズをとらえることで消費社会を効率化することを目指している。Web3領域において、点在するデータを有機的に結びつけることでデータの厚みが増し、より多様な生活者のニーズの把握、分析が可能になるとの考えで、2023年夏からブロックチェーンの構築に取り組んできた。

ムゲンチェーンは、米国のAva Labs, Incが提供するアバランチサブネットを採用して構築した。このプロジェクトとは別に、ブロックチェーン技術を活用したサービスの社会実装を進めるNewLoが展開する、ポイントをトークンへと転換する、新しいWeb3ロイヤリティプログラム「NewLo」プロジェクトに、他のポイント事業者らとともにLMもパートナー企業として参画している(ローンチ時のプレイシンクからNewLoへ移管)。

独自ブロックチェーン「MUGEN Chain」

ムゲンポータルは、Ponta会員は会員IDでログインすることで、誰でも簡単に接続でき、ムゲンポータル上で提供されるさまざまなサービスを利用することができる。LMが企業やサービスの垣根を超え、相互運用性を重視したネットワークを構築し、多様な生活者ニーズに応えるWeb3体験を提供し、ユーザーのオンライン・オフラインの行動を対象にNFT(偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ)を発行する。これにより、点在していた消費行動を結び付け、これまで以上に生活者のニーズを捉え、企業に対して、Web3技術を活用したマーケティング支援に取り組む。

第一弾のサービスとして提供する「みんなの応援実績」機能は、LMや参加企業のサービスにおける、ユーザーごとのサステナブル領域の貢献活動を可視化するものだ。この機能と連携するLMのSDGsアプリ「Green Ponta Action」は、アプリ収益の一部がサステナビリティ活動に取り組む各種団体への寄付となる。ユーザーに対して、寄付金額や寄付先団体の活動を報告していたが、ユーザーにとっては自身の行動による寄付への貢献度が見えにくいという課題があった。

「サステナブル領域における消費者の貢献行動の可視化」をテーマにした「みんなの応援実績」

「みんなの応援実績」機能は、ムゲンポータルに、ブロックチェーンユーザーの各人の貢献度を可視化することができる。さらに、ユーザーの貢献金額に応じて、NFTやPontaポイントなどの特典をプレゼントする。また、ジオフラが提供するスマホアプリ「プラリー」がこの機能に参画している。プラリーユーザーが移動や広告閲覧などで貯めた移動ポイントをPontaポイントに交換するごとに、プラリーが得た収益の一部が寄付に充てられ、この機能ページ内に貢献金額として表示される。

チェックイン機能と連携
Web3への大移動を促す

八髙氏は「ブロックチェーンを構築する時、パブリックにするのかプライベートにするのかを選択しますが、まずはプライベートを作って、ユーザーがワンクリック、ワンステップでWeb3のメリットを享受できる環境をつくることを考えました。アバランチのサブネットを選んだ理由は、ガス代と呼ばれる手数料のバランスがよく、パフォーマンススピードも確保できる上、セキュリティ面でも満足できる環境を構築できることです」と振り返る。

Green Ponta Actionは、2021年4月に提供を開始し、これまでに125万ダウンロードを突破している。1日当たり13万人以上、月間24万人以上のユーザーがアプリを利用してSDGsアクションに取り組んでいる。

八髙氏は「リアルの資産をデジタルにシフトした時に、誰が何を持って行って、どういう順序でその人に到達しているのかを含めて可視化することをブロックチェーンで重要視しました。Green Ponta ActionはSDGsに特化したアプリの中で有数の規模を持っており、この人たちの行動を可視化することの意義は大きい。サービスを始めて1か月で、7万5,000ユーザーがWeb3を利用しています」と手ごたえを示す。

今後は、ムゲンポータルの「応援実績」だけではなく、「チェックイン機能と連携することで、例えば、コンビニエンスストアなどの3店舗に立ち寄ったことや、アニメ映画の聖地巡礼に出かけたことなど、ユーザーのさまざまな行動履歴を確認できるようにすることも検討する」(八髙氏)。さらに、オリジナルキャラクターなど魅力のあるNFTがもらえる仕組みを構築するなどのインセンティブを提供し、ムゲンポータルの価値を高める構想もある。

八髙氏は「1 億2,000 万人すべてを一気にWeb3にシフトするのは難しいですが、『プラスアルファのメリットがある』ことを理解して
いただき、コミュニケーションしながら、徐々にユーザーにWeb3 に触れていただきたいです」と話している。

「決済・金融・流通サービスの強化書2025」より

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