2025年4月18日8:30
台湾の決済端末ベンダーのCastles Technology Co.,Ltd.(キャッスルテクノロジー)は、日本市場で着実に実績を積み重ねてきた。「リテールテックJAPAN2025」では、国内代理店であるアイティフォー、カードサービス、ジィ・シィ企画と連携して出展し、製品やサービスを紹介した。

3社の代理店と協力して国内市場開拓
アイティフォーは「SATURN1000F2」出荷開始
Castles Technology は、Androidの「SATURNシリーズ」、Linuxの「VEGAシリーズ」の各決済端末を国内市場で展開している。国内代理店との取り組みに関して、日本のビジネスを統括するJason Chiang氏は、「3社とも私自ら選んだパートナーなので、協力いただいている部分も多く、満足しており、全力で尽くしたいです」と話す。
例えば、代理店の1社であるアイティフォーは、端末の出荷台数も伸びているという。2024年はアイティフォーのトップ、その顧客の大事の重役が台湾を訪れ、工場見学などを行った。Castles Technologyからは台湾ならではのソリューションも紹介しており、日本での展開を検討してもらったそうだ。
アイティフォー 決済ビジネス事業部 事業推進担当 門倉和美氏は「当初は一次代理ではなかったですが、現在は代理店として選んでいただきました。直接やり取りをさせていただいておりますので、すぐに対応いただけますし、こちらの思いをくみ取っていただき、努力して対応いただいています」と話す。
顧客からは、好意的な声はもちろん、改善点をもらい、それを台湾にフィードバックして修正することで、満足してもらうことが両社の思いだ。「金融機関をとおして個店のお客様にCastles Technologyの製品を選んでいただけるように、より良い製品を提供できるように目指しています」(門倉氏)。現在は「VEGA3000」に加え、Android端末「SATURN1000F2」も出荷がスタートした。Androidは店舗サービスが含まれるため、Linuxも含めて顧客が求める選択肢が広がったそうだ。ただ、Linuxの安定感を求めている顧客もいるため、併売していくという。
今後は、新端末の投入も検討している。門倉氏は「お客様のニーズは多様化していますので、新たなラインナップが必要となっています。既存のお客様がリニューアルする際に再度弊社を選んでいただくとともに、新規獲得も強化していきます」と語った。
日本市場に関して、Jason氏は「VEGAシリーズの客層は安定したものを使い続けたい狙いもある中、Android OSを取り入れて、日本市場の顧客に満足していただきたいです。両OSを展開する中で、VEGAシリーズはLinux OSのバージョンアップと性能の向上も含めて展開していきます。これはこの1年間だけではなく、今後の目標においても変わりません」と説明する。
また、近年は国内、海外製品も含め、決済端末ベンダーの競争は激しくなっているが、「さまざまな端末ベンダーがいる中、毎回お答えしていますが、競争相手というよりは、一緒に業界を盛り上げる活動をしており、リテールテックJAPAN2025でも新たな端末ベンダーが展示しており、一緒に成長できればと考えています」とJason氏は述べる。
OSの出荷比率や端末の販売状況は?
SoftPOSやCasHUBも提供
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