2025年5月19日11:23
クレディセゾンは、全社員に対し、総額97万8,000円の決算賞与を支給することを決定した。これは、2025年5月15日発表の決算において、期初の経常利益公表値を超過したことによるものであり、2025年7月4日に支給予定だ。同決算賞与は、ファントム・ストックや持株会など社員が株価を意識して業務に取り組むことで企業価値向上を図る取り組みの一環として実現されたという。

同社は、単なる賃上げではなく、株価を意識した経営を推進しているそうだ。2017年から全社員を無期雇用の正社員とし、同一労働同一賃金の実現や、全社員統一の人事制度を導入するなど、社員の挑戦、成長を後押しする仕組みや取り組みを行ってきた。
2022年11月25日に発表したプレスリリースでは、全社員を対象にした決算賞与制度の導入を発表した。この制度は、期初計画を超過した単体経常利益の一定割合の2/3を現金、1/3をファントム・ストックで支給する仕組みを採用し、社員の企業価値(株価)や経営参画に対する意識を高めている。また、決算賞与の導入に加え、社員全員が業績や株価を意識する風土を醸成するため、持株会制度への加入も推進している。持株会は1,000円からの少額購入が可能で、奨励金10%も付与され、持株会の加入率は53.8%に達している(2025年3月現在)。 これらの業績連動型報酬制度の導入により、業績目標の達成意欲や働くモチベーションの向上につなげている。合わせて、社長の水野氏により決算賞与額発表のイベント実施や、社内報での情報発信を通して、理解浸透を図ってきた。社員の中長期的な資産形成を支援し、時価総額1兆円規模を目指す同社の成長を支える制度となるそうだ。
今回の決算賞与は、総額97万8,000円を全社員一律で現金支給(2024年度支給分: 48万4,000円)。2025年3月末に在籍、かつ、支給時(2025年7月4日)在籍者が対象だ。