2025年9月5日16:17
クレジットカードの不正利用対策ソリューションを提供するアクルは、Shopify利用事業者向けに、同社が提供する不正検知・認証システム「ASUKA」を利用できるShopifyアプリの提供を開始した。
同社は、EC業界における不正利用の被害に対応するソリューションとして「ASUKA」を提供している。今回提供を開始したShopifyアプリにより、Shopify利用事業者はアプリのインストールと簡易な設定だけでASUKAを導入でき、決済における不正検知や、チェックアウト時の制御・自動キャンセル処理ができるようになるという。
不正利用による被害の防止と、ECサイト運用におけるコスト削減を実現するそうだ。
ASUKAはすでに300社以上、約4万5,000サイト以上のECサイトで利用されてオおり、国内最大級の不正排除ネットワークを構築しているという。不正対策は自社ECサイトが保有するデータだけでは検知が難しく、いかに不正ユーザーの挙動を捉えるか、同業界におけるブラックデータを持ち合わせているかが重要になる。ASUKAではリアルタイムに更新・蓄積されるデータを基に判定が可能であるという。
また、不正が発生すると事業者側は対象商品金額の実損や、不正受注分の決済手数料・配送料の負担に加え、不正対策のために日々の目視チェックやキャンセル時の対応など多くの運用工数がかかる状況になる。
同アプリを通じてASUKAを利用する場合、チェックアウト時の判定により決済処理に進ませることなく制御することが可能だ。これにより不正防止と無駄な手数料の削減、注文後の検知により不正注文の自動キャンセルが可能で目視チェックや受注処理などの運用工数の軽減を実現するそうだ(チェックアウト時の事前制御はShopify Plusをご利用の場合に限る)。
また、同アプリを通じてASUKAを利用する場合、クレジットカード以外の決済における不正対策にも対応している。
近年、クレジットカード決済だけでなく、後払い決済や各種Pay系決済における不正利用も多発している。これまでASUKAはクレジットカードを主とした不正検知サービスとして展開をしていたが、不正配送先住所チェック機能のアップデートや独自のスコアリングアルゴリズムの強化により、他の決済における不正対策が可能だという。
また、同社の専任担当がつき、ECサイトに来ている不正利用者の分析結果の報告、効果的なセキュリティ強化を実施するので、EC運営担当者による運用や対応は不要だ。また、各EC事業者の運用や繁忙期、セールなどに合わせた対応も可能であるため、一時的な対策強化・緩和などご要望に応じた最適な不正対策を案内するという。