2025年9月25日7:55
TOPPANデジタルは、2025年9月10日~12日まで開催された「第27回 自動認識総合展」(会場:東京ビッグサイト)のTOPPANブースで、NFCタグをスマートフォンで読み取るだけでアプリ不要で真贋判定などが可能なセキュアID認証サービス「ID-NEX NFC」を紹介した。5種のICチップ認証と企業が運用する既存の商品・サービスサイトへの連携も可能だという。同社では、2028年までに関連受注を含め約30億円の売り上げを目指している。
ワイン、化粧品などのID認証を実現
真贋判定やキャンペーンで汎用的に活用
TOPPANデジタルでは、NFC(Near Field Communication)やICカード、UHF帯ICタグなど、RFID技術を活用したサービスを古くから展開してきた実績がある。
「ID-NEX NFC」は、NFCタグをスマートフォンで読み取ると、アプリレスで真贋判定などが可能なセキュアID認証サービスを提供しており、これまでワイン、化粧品、高級品などの真贋判定やキャンペーンで汎用的に活用されてきた。特に海外での引き合いが多くあるという。TOPPANデジタル 事業開発センター カード・IoTソリューション本部 カード・IoT事業開発本部 課長 嶋村高志氏は「ヨーロッパのハイブランドを中心に50社ほどのお客様での実績があります」と話す。
同社では「ID-NEX NFC」をベースに、各種NFCタグへの対応や企業が既存で運用するサービスサイト・アプリに連携可能な汎用ID認証プラットフォーム「ID-NEX NFCエコシステム」を2025年9月5日より提供開始している。従来、「ID-NEX NFC」では、顧客の要望に合わせNFCタグ、専用ID生成、ID連携先クラウド型ID認証プラットフォームを個別開発し、提供してきたそうだ。今回、ID生成システムの改修及びAPI接続機能の最適化により、複雑な認証の仕組みの構築が不要で、開発時間やコストを削減可能だという。
嶋村氏は「今まではNFCタグとプラットフォーム、場合によってはアプリとセットで販売していましたが、お客様の中には自分たちで作りたいというニーズがあります。真贋判定のタグはTOPPANが援助をし、お客様はフロントのサービスサイト、ユーザインターフェース提供など本業に専念いただきます。セキュアなプラットフォームを一緒に作っていきたいです」と話す。また、ブロックチェーンなどの技術とも連携可能だという。
採用するNFCタグは?QRにも対応
EUのDPP規制導入も契機に
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。