2025年9月26日10:21
茨城県水戸市の水戸啓明高等学校では、2025年9月19日、20日に開催した学園祭「仙湖(せんこ)祭」において、NTTドコモ(以下、ドコモ)と連携してキャッシュレス決済「d払い」を導入した。ドコモの学園祭での「d払い」活用へ向けた「 d払いキャッシュレス学園祭パッケージ」を採用している。今年の「仙湖祭」のテーマは「笑いと食の祭典」であり、「d払い」導入に加え、最大100%ポイント還元企画「仙湖祭も!近くのお店も対象♪d払いキャンペーン」の実施、dポイントが貯まる「謎解きスタンプラリー」、大阪・関西万博VR体験会、ゲストアーティストライブをドコモ協力のもと行い、学園祭を盛り上げた。
キャッシュレス以外の提案が魅力に
決済手数料無料も後押し
「仙湖祭」には生徒を除くと約1,700人が来場した。模擬店出店数は27で、現金との併用となったが、各店に「d払い」のコードを設置。店頭の「QR コード」を利用者が読み取る方式の「d 払い(コード決済)」(MPM:Merchant Presented Mode)を採用している。2日間で31万7,000円の売り上げがあり、850件の決済が行われた。
水戸啓明高校 生徒会顧問 車田 泰貴先生は学園祭でキャッシュレス決済の導入が進んでいることを以前から把握していた。実際、複数のコード決済事業者からはキャッシュレス学園祭導入の提案があったが、単純にキャッシュレス決済の導入だけではメリットが少ないと考えていた。車田先生は「ドコモさんからキャッシュレス決済の提案があり、当初は導入を躊躇していましたが、キャッシュレスだけでなく、VR体験会、ゲストアーティストライブ、謎解きスタンプラリーの開催、茨城放送でのCMなどをお聞きして、学園祭そのものを盛り上げていただけることがわかり、導入を決めました」と話す。また、「d 払い(コード決済)」の決済手数料が1年間は無料であったことも導入を後押した。
生徒の生活に浸透するコード決済
地域店舗の営業に生徒も同行
「d払い」の導入が決定した際、車田先生は「正直、生徒はほとんど使っていないのではないか?」という懸念があった。ドコモでは同校生徒を対象に校内アンケートを実施したが、約3割が「d払い」を使っていた。また、PayPayなどのコード決済に慣れ親しんでいる生徒も多く、約4人に3人の生徒がコード決済を使ったことがある結果となった。また、その中の93.4%が月に1回以上コード決済を使っていると回答している。
学園祭の開催に向けて、職員と生徒、ドコモの担当者とは何度も打ち合わせを重ねた。生徒会生徒は「楽しく打合せができました」と話す。また、生徒の保護者にもキャッシュレスの利便性だけではなく、危険性などを含めた案内を行った。職員にはアプリの使い方、管理画面での売上管理、返金対応などを細かく説明し、当日に混乱が起きないようにした。
また、ドコモでは、地域の店舗を巻き込み、学園祭を盛り上げる企画を実施。ポイント還元企画は同校の周辺にある店舗も対象となるが、ドコモ担当者に同行して生徒自らが足を運び、キャンペーンの紹介と「d払い」の導入、ポスターの掲示を呼びかけた。学園祭に興味を持つ店舗もあり、生徒会生徒は「営業同行は楽しかった」と振り返る。
スピーディーな支払いを実現
ドコモのサポートブースも
「d払い」の導入により、スピーディーな支払いを実現することで、会計時の混雑を減らし利用者の利便性向上につなげた。実際に「d払い」を受け付けた生徒からは「圧倒的に会計が楽」「現金でお釣りをやり取りするよりは格段に早い」「ポイントが貯まり、そのポイントで買い物ができるため使いたい」という声があった。
ドコモでは、会場に「d払い」のサポートブースを設置。「d払い」を使ったことのない人に対して、アプリのダウンロードや設定の仕方を案内した。
キャッシュレス対応、利用継続に向けた課題とは?
マーケティング体験もドコモの強みに
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