2026年8月10日8:00
和田 文明
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プロフィール キャッシュレス、電子マネー関連のジャーナリスト/ライター、主に欧米、アジアのセキュリティを含むキャッシュレス情報、カスタマーロイヤルティプログラム情報を取材 |
ステーブルコイン(Stablecoin)とCBDC(Central Bank Digital Currency、中央銀行デジタル通貨)(第2部)の3回目は、PSP(ペイメントサービスプロバイダー)と暗号通貨決済についてレポートしてみたい。
ステーブルコイン(Stablecoin)とCBDC(Central Bank Digital Currency) 第1部
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Index(目次) (1)ステーブルコインとCBDCのキーワード (2)ステーブルコインとCBDCについて (3)デジタル通貨の分類について (4)世界の主なステーブルコイン、CBDC、トークン化預金 (5)欧米のステーブルコインの法規制について |
ステーブルコイン(Stablecoin)とCBDC(Central Bank Digital Currency) 第2部
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Index(目次) (1)PayPalのステーブルコイン“PYUSD” (2)PayPal のデジタル通貨決済ソリューション“Pay with Crypto” (3)PSPと暗号通貨決済 (4)デジタル通貨のハイブリットモデル (5)未来の財布 |
PayPalやStripe、Adyenといった大手ペイメントサービスプロバイダー(PSP、Payment Service Provider)による暗号資産(特にステーブルコイン)決済の導入は、2024年から2026年にかけてこれまでの実験段階から実用インフラへと急速に進化しているといわれている。以下に、主要なペイメントサービスプロバイダー(PSP、Payment Service Provider)の暗号資産(特にステーブルコイン)の決済比較と、ステーブルコイン(Stablecoin)決済がもたらす変化についてレポートしてみたい。
主要ペイメントサービスプロバイダー(PSP)の比較
大手ペイメントサービスプロバイダー(PSP、Payment Service Provider)であるPayPalやStripe、Adyen、Triple-Aにおけるステーブルコイン・暗号資産決済への対応状況は(表)の通りである。
(表)主要ペイメントサービスプロバイダーにおけるステーブルコイン・暗号資産決済への対応状況
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プロバイダー |
主な対応通貨 |
特徴・強み |
主なターゲット |
精算(Settlement) |
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PayPal |
PYUSD (自社発行), BTC, ETH, LTC |
・自社発行の“PYUSD”(PayPal USD)を70以上のマーケットで展開 ・消費者・個人事業主向けに「買う・持つ・送る」を統合 |
一般消費者、小規模加盟店 |
即時 “PYUSD”(PayPal USD)、法定通貨へ変換可 |
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Stripe |
USDC (Solana/Ethereum等) |
・開発者フレンドリーなAPI (Application Programming Interface) ・USDC決済を既存の“Checkout”に統合し、ガス代の最適化も行う |
スタートアップ、ECサイト、SaaS |
法定通貨またはUSDC |
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Adyen |
主要ステーブルコイン (試験的) |
・エンタープライズ向けの堅牢な基盤 ・直接の暗号資産受入よりは、バックエンドの精算効率化に注力 |
大企業、グローバルリテール |
主に法定通貨 (T+2) |
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Triple-A |
BTC, ETH, USDT, USDC |
・シンガポール(MAS)などのライセンスを保有し、コンプライアンスを重視 ・ホワイトラベル提供に強み |
金融機関、政府機関、大企業 |
法定通貨、ステーブルコイン |
出典:PayPal、Stripe、Adyen、Triple-Aの各HP、他
世界の決済市場をリードする主要なペイメントサービスプロバイダー(PSP、Payment Service Provider)の大手4社(PayPal、Stripe、Adyen、Triple-A)の概要を(表)に整理してみた。近年、これら4社は単なるPSP(Payment Service Provider)の枠を超え、AI(人工知能)による不正検知や、デジタル通貨のステーブルコイン(Stablecoin)を活用した即時清算など、独自のテクノロジーで進化を遂げている。
(表)主要ペイメントサービスプロバイダー大手4社 比較概要表
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項目 |
PayPal (ペイパル) |
Stripe (ストライプ) |
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創業・ 設立 |
1998年12月 (アメリカ) |
2010年9月 (アメリカ) |
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営業エリア |
世界200以上の国・地域 |
世界190カ国以上 |
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ターゲット |
一般消費者 & 中小・個人事業主 |
開発者・スタートアップ& SaaS |
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主な決済方法 |
PayPal、カード、銀行振込、 “PYUSD”(PayPal USD) |
カード, デジタル財布, 後払い(BNPL) |
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主なソリューション |
PayPal Commerce Platform, Zettle(POS) |
Stripe Connect(マーケットプレイス用) |
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特徴的なテクノロジー |
PYUSD (独自ステーブルコイン)、AI(人工知能)による対話型決済 |
Tempo (独自L1)、開発者向け高度API |
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最近の動向 |
AI(人工知能)エージェント決済(ACP)の標準化推進 |
AI(人工知能)企業へのAPI(Application Programming Interface)課金インフラとしての独占 |
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項目 |
Adyen (アディアン) |
Triple-A (トリプルA) |
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創業・ 設立 |
2006年 (オランダ) |
2017年 (シンガポール) |
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営業エリア |
世界各地(欧米・アジアに強い) |
世界(シンガポール・EU・米認可) |
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ターゲット |
大企業 & オムニチャネル企業 |
暗号資産保有者 & 国際送金需要 |
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主な決済方法 |
カード、各国ローカル決済、CBDC |
ステーブルコイン(USDC/T)、BTC、 ETH |
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主なソリューション |
Adyen for Platforms(統一管理) |
ホワイトラベル型送金・決済、B2B清算 |
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特徴的なテクノロジー |
単一プラットフォームでの対面・オンライン統合 |
ボラティリティ・フリー (即時法定通貨変換) |
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最近の動向 |
デジタルユーロ等の各国CBDCへの先行対応 |
Mastercard Moveとの提携による送金網拡大 |
出典:PayPal、Stripe、Adyen、Triple-Aの各HP、他
さらに、ペイメントサービスプロバイダー(PSP、Payment Service Provider)の大手のStripeとAdyenについて深堀してみたい。
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