2011年10月4日15:40
ソニーは、2011年10月4日、アプリケーション開発ソフトウェア「NFCヘルスケアライブラリー」のダウンロード提供を開始すると発表した。NFCヘルスケアライブラリーは、FeliCa/NFC対応の健康機器のデータを、FeliCa/NFC対応のスマートフォンで受信・活用できるようにするための開発用のソフトウェアである。ソフトウェアはソニーの「FeliCaウェブサイト」より無償でダウンロ-ドできる。
FeliCa/NFC対応の健康機器は、PCやスマートフォンなどにかざすことにより、日々の健康データを取り込んで一元管理できるとともに、ネットを介して、さまざまな健康サービスを利用できる。
従来は、各健康機器のバイタルサイン(血圧、心拍、体温、歩数、体重、体脂肪率等)のデータフォーマットは個別に規定されているため、バイタルサインを利用したスマートフォン向けの健康管理アプリケーションを作成する場合、コンテンツプロバイダーは各ヘルスケアメーカーからそれぞれのデータフォーマットの情報開示を受けてアプリケーションに実装する必要があった。その点、NFCヘルスケアライブラリーは、対応の健康機器メーカーのデータフォーマットにあらかじめ対応しているので、コンテンツプロバイダーが同ソフトウェアをダウンロードし、アプリケーションに実装するだけで、健康機器のバイタルサインのデータを受信できる仕様になり、バイタルサインを利用したスマートフォン向けサービスを開発できるようになるという。
同ソフトウェアは、おサイフケータイやNFCに対応したAndroidスマートフォンに対応している。ソニーでは、体温計や体組成計などの健康機器で計測したバイタルサインを、NFC通信を用いて転送し、そのデータをスマートフォン内で健康管理や医療用途などに利用するようなサービスが今後増えていくと予想している。また、開発者は同ソフトウェアにより、サービス開発がよりスムーズに行えるようになるという。
なお、NFCヘルスケアライブラリーのパートナー企業は、アコーズ、エー・アンド・デイ、エステラ、エヌ・ウェーブ、NTTドコモ、NTTレゾナント、オムロンヘルスケア、システムディ、セイコーインスツル、タニタ、山佐時計計器、Microlife Corporationとなっている。