2011年10月24日12:53
ラクーンは、2011年10月24日から、後払い決済サービス「Paid(ペイド)」の提供を開始すると発表した。
昨今、取引実績のない相手とも取引を拡大したいというニーズが非常に高まっている。しかし通常は、新規顧客とはキャッシュ・オン・デリバリーが基本となり、その決済方法が取引拡大における大きな壁となっていた。そこで同社では、2002年に開始したアパレル・雑貨の仕入れサイト「スーパーデリバリー」運営におけるノウハウと、2010年にグループ会社となったトラスト&グロースが提供する売掛債権保証事業のノウハウをかけ合わせ、今回、BtoB向けの後払い決済サービスをスタートした。
審査を経てPaid会員となった企業同士は、新規顧客でも後払い決済での取引が可能となる。バイヤーは、支払いサイトが長くなることで資金繰りが良くなり、ゆとりのある仕入環境が実現できる。一方でサプライヤーにとっては、販売代金の未回収リスクのない取引ができ、同時に会員バイヤーへの販路拡大も見込めるという。また、従来は煩雑だった決済のやりとりはすべて、Web上で完結が可能だ。
同社では、年内にはECサイト(BtoB)を自社で運営している企業に向け、決済画面上でPaidを選択できるシステムを提供する。サービス開始時、100社のサプライヤー・約2万社のバイヤーがPaidへの加盟を予定しており、一年後には約3万社のバイヤーの加盟を目指している。まずはアパレル・雑貨業界のメーカーと小売店を中心に展開を始め、順次分野を拡大するという。
利用料金は、サプライヤーが、初期導入コスト無料、年間利用料5万円、保証料として取引金額の3%~4.5%が必要となる。ラクーンでは、オープニング特典として、先着200社限定で「年間利用料永年無料キャンペーン」を実施する予定だ。