2012年2月6日17:45
NTTデータは、スマートフォンやタブレット端末向けにクレジット決済および、クレジットサイン伝票の電子化サービス(伝票保管サービス)を提供する「PastelPort Plus」の試行展開を2012年4月から開始し、6月より本格提供すると発表した。
PastelPort Plusは、POS端末向け決済クラウドサービス「PastelPort」をベースに、新たに開発したスマートフォン・タブレット端末向けクラウドサービスである。導入企業は催事・イベント会場など、店舗外でPOS端末が常時設置されていない場所においても、スマートフォン・タブレット端末を活用して各種決済を行うことができるという。
同サービスはNTTデータ提供のPastelPort Plusセンターと、スマートフォン・タブレット端末にインストールする決済アプリケーション、およびセキュリティ確保のためのカードリーダから構成されている。PastelPort Plusセンターは、スマートフォン・タブレット端末を用いた決済を実現するクラウド型センターである。決済サービスだけでなく、今後は、コンテンツの拡充を予定している。スマートフォンやタブレット端末にインストールする決済アプリケーションは、当初はAndroidの対応だが、今後はiOSにも対応する予定だ。アプリケーションは、利用者が直接AndroidマーケットやAppStoreからダウンロードできる。スマートフォン・タブレット端末とBluetoothで通信を行うセキュリティ対応のカードリーダは、スター精密製と、XAC AutomationCorp製の2種類を用意している。同カードリーダはカード読込みと同時にカード番号を暗号化し、スマートフォン・タブレットに一切カード情報を保有させない仕組みとなっており、セキュリティ面でも安心して利用できるという。
PastelPort Plusは、クレジット決済、伝票保管サービスの提供開始に次いで、中国銀聯決済サービスへの対応も予定している。さらに決済業務に限らず、決済周りの業務サービス(販売促進、売上管理等)や、各業種向けに、POSベンダや顧客と連携した業務コンテンツの拡充を行う。