2012年3月30日11:18
リンテックは、このほどNXPセミコンダクターズ製ICチップ「I・CODE SLIX」を搭載した粘着ラベルタイプICタグ「Britem(ブライテム)TS-L 102ZP」を標準規格品として新たにラインアップし、2012年4月1日から全国発売すると発表した。
NXPセミコンダクターズがRFID用途に開発し、販売しているI・CODE SLIXは、従来の「I・CODE SLI」と比べて、交信範囲が最大で約20%拡大するという。また、ICデータ保持期間もデータ書き込み後50年と5倍に延長可能だ。
リンテックでは今後、RFID市場の中でI・CODE SLIXが主軸として展開されていくととらえ、同チップを搭載した粘着ラベルタイプICタグを標準規格品として発売することとなった。
今回発売するTS-L 102ZPは、「TS-L 102CC」の後継アイテムとなる。新たなICチップを搭載することで、従来品と同等の交信性能を維持しながらも、タグサイズの小型化を実現している。
同社では、このような標準規格品の販売とともに、回路基板の設計から、ICチップの実装、タグ加工までを自社内で一貫して行える強みを生かして、信頼性の高いオーダーメードICタグの開発・提案にも注力していく方針だ。