2012年6月22日19:55
凸版印刷は、地域全体の電力負荷平準化と低炭素化に貢献するため、経済的なインセンティブを付与することによるピークオフ効果および経済効果を検証する実証実験を北九州市にて実施すると発表した。同実証実験は2012年8月~2013年3月まで行う予定だ。
具体的には、住民が地球環境や電力系統、コミュニティに貢献する行動を取った際に、割引やポイントなどインセンティブを提供する。「地域エネルギーマネージメントシステム(CEMS)」を活用し、電力ピーク時間に利用できる商業施設などの情報を配信。電力ピーク時の外出ならびに経済活動を促すことで、家庭での電力使用量を削減するだけでなく、地域活性化にも貢献できるという。
なお、本実証実験は、2010年4月から経済産業省が推進している「次世代エネルギー・社会システム実証」地域の1つである北九州市における「北九州スマートコミュニティ創造事業」の一環として行われる。
凸版印刷は、「コミュニケーション」、「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」、「セキュリティ」などの領域でサービスや運用機能を提供し、地域全体のエネルギー負荷平準化に貢献していきたいとしている。また、低炭素化社会の実現に向けた効率の良いエネルギーマネジメントシステムの開発・事業化に向け、同実証実験の結果を活用していく方針だ。