2012年7月23日16:53
大日本印刷(DNP)は、2012年7月23日、通販企業向けに、EC機能だけでなく集客や購入者フォローに必要なマーケティング機能も標準装備したシステム「CommerceLine SP(コマースライン エスピー)」を発売すると発表した。
CommerceLine SPは、顧客管理や受注・出荷管理などの基本的なEC機能に、プロモーションやセキュリティの機能などを加え、通販事業に必要な機能をワンストップで提供するシステムとなる。
同システムでは、Webサイトにアクセスした人が会員登録や資料請求、商品購入などを行うコンバージョン率の向上を目指し、「買いやすさ」や「選びやすさ」を徹底的に追求した画面レイアウトになっている。1つの商品に複数の検索ワードを登録することができるため、検索サイトでの検索結果の上位に表示されるSEO(Search Engine Optimization)対策に有効であるという。また、購入や検索した商品に関連する商品をレコメンドする機能を標準装備しているため、複数商品の購買促進につながる効果が期待できる。
さらに、コンテンツの登録や編集を容易に行えるCMS(Contents Management System)機能を搭載。複数のデザインテンプレートを利用して、オリジナリティのあるトップ画面を制作することが可能だ。
顧客フォローとしては、メールマガジン配信機能を標準で装備しており、すべての顧客へのメール配信や限定した顧客へのクーポンメール配信などが行える。また、新規顧客とリピート顧客に分けた売上実績のレポートや、コンバージョン率の高いキーワード、購入までに顧客が利用した媒体など、効果の検証に有効なレポートを作成するという。
決済サービス機能については、DNPのクレジットカード決済ASPサービス「OrderLine(オーダーライン)」との接続用インターフェイスを標準装備しており、クレジット決済の利用が容易に行える。また、決済代行事業者のペイジェントが提供する、コンビニエンスストア決済や携帯キャリア決済などの多様な決済サービスの利用も可能だ。
同サービスは、複数の管理者が操作することを前提としたシステムのため、顧客の個人情報に関するメニューの取扱権限を管理者ごとに設定でき、操作ログの保存も可能だ。また、サーバーに関しては、ISMS認証を取得したDNPのデータセンターに設置し、セキュリティの高い安全な運用サービスを提供するという。さらに、カスタマイズ要望の多い機能に関しては、定期的にDNPの負担でバージョンアップを行う。
価格は、初期費用150万円から(システム環境設定費、初年度SSL設定費、決済I/F組込費、導入支援を含む)、月額運用費が20万円(月)または月次売上の10%(月次の売上が200万円を超える場合)となっている。
DNPは、通販事業を展開する多様な企業に同システムを提供し、2014年度までに10億円の売上を目指す。